JAZZYな生活

プレミアムエイジ ジョインブログ

路傍の花、樹々の鳥(332) ~ 孤高に咲くこの花が好き ~

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 日課のウォーキング。この季節、団地では、「サザンカ(山茶花)」、「ノギク(野菊)」、「バラ(薔薇)」などを見かけることが多いが、目立つのが「コウテイ・ダリヤ(皇帝ダリヤ)」。年々見かけることが多くなってきている。木ではないのに高さは3mを優に超え、周りの木より抜きん出て高く育つ存在感。大輪。名の由来のように優雅さの中にも清廉さがあり、孤高の気高さが感じられるためか人気がたかいようだ。

 私は外来の園芸種にあまり興味はないのだが、この「皇帝ダリヤ」には目を奪われてしまう。高さも低く、数株で群れて栽培されているのもあるが、私は、すっくと高く一本立ちで、孤高に咲くこの花が好きである。

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 今宵のピアノ、「スティーブ・ドブロゴス/Steve Dobrogosz」。1956年アメリカ・ペンシルヴァニア州に生まれ、6歳からクラシック・ピアノを始めたが、バークリー音楽院卒業後の1978年、22歳の時、結婚を機に1978年に夫人の故郷スウェーデンに移り住み、ストックホルムの王立アカデミーに入学して、自身のジャズ・カルテットやピアノ・ソロの活動を積極的に展開。その後はずっとスウェーデンでポップス、ジャズ、クラシカルと幅広いジャンルにわたり活動している。

 また女性ヴォーカリストたちとのデュエット作品にも力を入れ、このブログでも紹介した、ノルウェーの生んだ伝説的名歌手、「ラドカ・トネフ/RadkaToneff」のピアノ伴奏を務めた「フェアリー・テイルズ/Fairy Tales (おとぎ話)」(1982年)はジャズ・ピアニストとしての彼の名を高めた。

 ジャズやポピュラー・ミュージックのソング・ライターとして注目を集めていたドブロゴスは1980年代に入ってからは、クラシックの声楽作品にも力を入れ始め、彼の最初の「ミサ曲(Mass 1998)」は高い評価を得て、現在では20ヶ国を超える国々で演奏されているという。

 そんな彼のソロ・アルバム、「エボニー・ムーン/Ebony Moon」(2006)から、「Glade / The Trees」。「glade」とは、「低湿地、林間の空き地、凍らずに残った場所」という意味だが、そんな場所にある木々が、孤高の美メロとともに浮かんでくるような演奏。

 エボニー・ムーン

 スティーブ・ドブロゴス / BLUE GLEAM

「Glade / The Trees – Steve Dobrogosz」

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路傍の花、樹々の鳥(136) ~ 紅葉に負けじと咲く花たち ~

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この季節、紅葉に負けじと咲く路傍の花たち。皇帝ダリア、寒桜、山茶花 ・・・。

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秋が深まる宵に聴きたくなるピアニストの一人が、「ティエリー・ラング/Thierry Lang」。じっくり聴いてみたいスイスの抒情派ピアニスト。しばらく聴いていなかったなと秋の深まりに誘われて、引っ張り出してきた。

ベテランなのにキャリアについてほとんど情報はなく、1956年生まれのスイス・モントルー出身の作曲家、ジャズ・ピアニストで、フランスの芸術文化勲章を受章したということぐらいしか分からない。 しかし、今年の初めに、日本・スイス国交樹立150 周年記念のメイン・アーティストとして初来日し、コンサートを行ったという。その多くのアルバムが、入手困難となっている人気ピアニスト。

「ティエリー・ラング」が、ブレークするきっかけとなった1993年のスイス録音のアルバム、「Private Garden」から、その美しさはたとえようがないほどの、「A Star To My Father」。

Private Garden

Thierry Lang Trio / Elephant

「Thierry Lang Trio – A Star To My Father」

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「ティエリー・ラング」の日本デビュー・アルバムは、自身の名前をつけた、「ティエリー・ラングの世界/ Thierry Lang」(1997)。日本人好みの美しいタッチとリリカルなソロが評判を呼んだという。

Thierry Lang

Thierry Lang / Blue Note


 

「Thierry Lang – My foolish heart」

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夜更けに哀愁の男唄を聴く

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11月になると咲くご近所の花。孤高の花、「皇帝ダリア」である。別名、「木立ダリア」とも呼ばれるが、木ではなく草である。成長すると3~4mにもなり、直径約20センチメートルの ピンクの大輪の花が茎の頂上につけ、あたりを睥睨するように、空にそびえて立つことから、「皇帝ダリア」と名付けられたという。草ながら樹にもすこしも負けていないその堂々たる姿に、いつも見惚れてしまう。

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さて、孤高の「皇帝ダリア」に見惚れた今宵は、その「皇帝」にちなんだ哀愁の男唄。ちょっと前にその眼力がただものではない女性シンガー、「シルヴァーナ・デルイージ/Silvana Deluigi」を取り上げた。そこで流れていた、私がご贔屓とするアルゼンチンのフォルクローレの吟遊詩人、「アタウアルパ・ユパンキ/Atahualpa Yupanqui」を聴いて、彼のアルバムを聴きたくなった。(参照拙ブログ「色づき始めた紅葉、そしてちょっと気になる哀愁」

「アタウアルパ・ユパンキ/Atahualpa Yupanqui」。「遠くから来た物語る人」という意味らしいインカ帝国の皇帝の名を、自らなずけたユパンキを知ったのは高校生のときであった。それ以来のご贔屓である。

1908年1月、アルゼンチン、ブエノス・アイレス州の田舎町生まれ。子供の頃家にあった一本のギターにとりこになった彼を、父親はブエノス・アイレスに先生を見つけ、ギターを習わせてくれたという。しかし、父を早くに亡くした彼は独力で歩み始め、農夫、肉体労働者から新聞記者、学校の先生、時にはギタリスト、旅芸人といういろいろな仕事を経験したという。そして、アルゼンチン全土をくまなく放浪した彼の体なかに、各地の人と暮らした生活に根ざすフォルクローレが、音楽地図として蓄えられていった。

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やがて1929年「インディオの小路/Caminito Del Indio」を発表してから、次第にギタリスト兼歌手として頭角を現していくが、広く認められるまでには相当な苦労をしたという。一時期、作品が反政府的と目され、フランスに亡命したこともある。南アメリカの音楽を代表する最高の巨匠と讃えられ、「歩く大地」と呼ばれたが、1992年5月、84歳でこの世を去った。

牛車、月、こうろぎ、雨、種蒔き、子守唄、風、祈り、夜、光、雪、太陽・・・・・。広大な草原に生きるインディオの生活、祈り、愛、心の内面をギターにのせて弾き語る。スペインの文化、音楽がやがて、スペインに侵略され、殺された、この地のインディオたちに同化し、独自の文化に育てられていったインディオの音楽「フォルクローレ」が、哀愁のギターの調べに乗せて語られる。この一枚のCDに凝縮された哀愁。アルゼンチンの草原に吹きわたる風や、牛を追うインディオの姿が脳裏に鮮やかに浮かぶ、インディオの魂が聴こえる。(拙ブログ「男唄に男が惚れて(2)  ~アタウアルパ・ユパンキ インディオの魂を聴く ~」 より再録)

ベスト・ナウ

アクワルパ・ユパンキ / EMIミュージック・ジャパン

代表曲のひとつ、「私は光になりたい/Quiero Ser Luz」。若くして世を去った音楽家の遺作のサンバをユパンキが世に出したという。

「 ♪ 午後の半ばを過ぎると   私には死がやってくる
      私は影になりたくない   私は光になりたい
        そして、そのままとどまりたい  ・・・・・・・・ ♪」

           (「私は光になりたい」 ダニエル・レゲーラ作詞作曲 訳者不詳)

「Atahualpa Yupanqui – Quiero Ser Luz(私は光になりたい)」

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もうひとつの代表曲、「牛車に揺られて/Los ejes de mi carreta」。

「♪ 心棒に油をささぬから
     おいらは碌でなしだとさ
        音の立つのが好きなのに
           どうして油をさすものか
         ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
   静かさなんぞほしくはない
     思うこととてないものを ・・・
        あるにゃあったが今はもう
           古い昔の思いぐさ

   おいらの牛車の心棒よ ・・・
      けっして油はさすものか   ♪」  (濱田滋郎 訳)

「Atahualpa Yupanqui – Los ejes de mi carreta(牛車に揺られて)」

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路傍の花、樹々の鳥(52) ~ 孤高の大輪 ~

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強風に色とりどりの葉が舞踊っている。紅葉も今が盛りか ・・・。これからは、紅葉が消え、モノトーンの冬へと向かう。ウォーキングの道筋にある庭に、3mぐらいはあろうか、他を圧倒するようにスックと聳えて、大輪の花が咲いている。「皇帝ダリア」。別名、「木立(こだち)ダリア」とよばれるメキシコあたりが原産地のキク科の花である。成長すると3~6mにもなる事から、「皇帝」と名付けられたという。このご近所では、ほとんど見かけない花である。10月ごろから咲き始め、ずっと大きな花を咲かせつづけている孤高の姿は凛としている。

実は、お隣の家でも、何年か前に一度植えていたが、その聳えんばかりの背の高さ、他を圧倒する突出した孤高ぶりが、他の草花や木々と調和せず、庭になじまないので、抜いてしまったようだ。また風などで倒れると始末に困るともいう。それなりに人気はあるらしいが、そんなところが、ご近所でもあまり見かけない所以かも知れない。こんなに大きいのに、「皇帝ダリア」は寒さに弱く、霜に当たると一夜にして枯れるという。どうも「なんとかの大木」の類のようであるが、最盛期、その迫力は満点。
 
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さて、前々回アメリカのジャズ歌手が歌うシャンソン・アルバムとして、「ディー・ディー・ブリッジウォーター/Dee Dee Bridgewater」の「J’ai Deux Amours(二つの愛)/フランスへのオマージュ」を取り上げた。今宵取り上げる「お久しぶり女性シンガー」は、それとは逆に、2000年代初頭には、フレンチ・ポップのヴォーカリストとしてアイドル的人気を誇ったという歌手が、「ブリッジウォータ」に影響を受け、ジャズ・デビューをしたアルバムである。「ガブリエル・デュコンブル/Gabrielle Ducomble」。ベルギー出身で現在はロンドンを中心に活躍しているという。アルバム・タイトルもブリッジウォーターのそれと同じ「J’ai Deux Amours(二つの愛)」。ジャズ・ヴォーカル・デビュー・アルバムだという。

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「ガブリエル・デュコンブル」。ベルギーで生まれ、幼い頃から音楽的環境に恵まれ、歌い始めたという。地元や国内のコンクールで勝ちを収め、最終的には、2003年のフレンスの「ポップ・アイドル」コンクールの決勝まで進んだ。やがてレコード・デビュー、成功を収めたが、それで満足できなかったようだ。、「ディー・ディー・ブリッジウォーター」のアルバム、「Dear Ella」を聴いて衝撃を受け、直ちにジャズへの転向を決意したという。ロンドンに移った彼女は音楽学校でジャズを学び、「J’ai Deux Amours(二つの愛)」(2011)でのデビューに至ったという。

ヴィジュアル的には可憐な印象も与えながらも、魅力あふれる澄んだ声質で、シャンソン、スタンダード、ポップス、フレンチ、ボサノヴァからタンゴまで、数々の有名曲を聴かせてくれる。多分、フレンチ版「ジャズを歌わせてみたい女性歌手No.1」だったではなかったでしょうか。

春のタイトルが入った曲も入っているが、秋の夜長に聴くもまた良し、冒頭をかざる「ケニー・ランキン/Kenny Rankin」のカバー、「Haven’t We Met」が逸品。「ぼくたちどこかで会ったことない?」という、なんともロマンチックなタイトルの曲で、いきなりノックアウト。

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Gabrielle Ducomble / Rip Curl Recordings

残念ながら、「Haven’t We Met」がアップされていませんので、バンドネオン奏者、「アストル・ピアソラ/Astor Piazzolla」の名曲「リベルタンゴ」を ・・・。

「Gabrielle Ducomble band – Libertango (recording session)」

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