JAZZYな生活

プレミアムエイジ ジョインブログ

一面の銀世界、その中で炭焼きを楽しむ

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 「窯焚き」の日。朝起きると雪が積もっている。この日は8時間ほど巻を焚いて窯の温度を上げ、釜木が自分で熱分解を始め出す温度にまであげる作業の日。朝食もそこそこに、車を走らせて、公園まで。スタッドレス・タイヤに履き替えているので、雪道でも心配はないが、今季初めての積雪とあって、幸いなことに道路には、積もっていない。公園まで上がると、そこは一面の銀世界。風景を楽しむゆとりもなく、早速、火を熾し、「窯焚き」を始める。

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ソヨゴの炭
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 すこし時間をずらし、集まってきた一般の参加者には、雪の中ではあるが、公園里山ツアー、そこで採集した松ぼっくりや枝などで「飾り炭」を作ってもらう。原理は炭焼きと同じ。缶に材料を入れ、火の中に放り込んで蒸し焼きにする。写真は、「ソヨゴ(戦、冬青)」の枝を炭にしたもの。

 薪割り機での薪割りなども楽しんでもらった雪の一日。

 今宵のピアノ曲。クラシックから、フランスの作曲家、「ドビュッシー/Claude Debussy」が1909年から1910年にかけて作曲した「prelude for piano」の6曲の一つ、「Des pas sur la neige(雪の上の足跡)」。これをジャズ・アレンジした、「リッチー・バイラーク/Richie Beirach」の演奏がお気にいり。得意とするクラシックの名曲を素材ににしたスウィンギーでロマンティックな演奏を収録したアルバム、「No Borders (哀歌)」(2002)から。

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哀歌
リッチー・バイラーク・トリオ
ヴィーナス・レコード


       
       

 残念ながら、アップされていないので、「ダニエル・バーレンボイム/Daniel Barenboim」の演奏で。


「Daniel Barenboim: Debussy – Des pas sur la neige」

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 そして、バイラークのさわりを聴きたい方はコチラ

     

     

8年目の炭焼き、今年は気合が入る

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 怪しげないでたちで炭窯の中にしゃがみこみ、窯木を待っているのは私。体験参加の一般の方8人と一緒に、いよいよ今年の炭焼きが始まったのである。私にとっては8年目、19、20回目の炭焼きである。去年、一昨年あたりから、いい菊炭を焼くちょっとしたコツというか、勘所をつかみかけた感じがしているので、今年の炭焼きは一層気合が入っている。

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 朝8時半集合、一日目の作業は「窯入れ」である。準備万端整え、11月から2ヶ月かけて伐採し、クヌギ再生林に集積してあった窯木、約440本を窯の前まで運ぶ。鉈(なた)で突起している枝や節を削いで、手渡しで窯の中に運び込む。いい炭を焼く最初のコツは、できるだけ窯内の空気を少なくするために、いかにぎっしりと窯木やバイタを詰めこめるかである。直径約2m、頂部の高さ1.7mの狭いドーム状の窯内での作業は結構大変である。ヘルメット、防護眼鏡や防塵マスクを着けての作業、最後の頃は、この厳寒時に汗びっしょりとなる。窯木の形状、詰め方、本数などによって毎回違うが、この時点で炭の出来栄えへの影響のかなりの分が決まる。

 最後にギリギリ薪を焚くスペースを残して、トタン板を入れ、「窯焚き」のスペースを作り、「窯入れ」を終える。この最後の詰めともいえるスペースをできるだけ狭くできるかも出来栄えの鍵を握る。そして、古式に則り、火打石と火打金とで火をおこし、1時間ほど予備乾燥をして、一日目の作業を終える。今夜半に降雪の予報もあり、明日の天候を心配しながら、家路に着く。

 今宵のピアノ、「ジョバンニ・ミラバッシ/Giovanni Mirabassi」。アルバムは、「テラ・フリオーザ/Terra Furiosa」から、「Last minutes」。

 ライナーノーツにいわく、『・・・・ メロディに満ちた「切なさ」を最大限引き出す事に焦点をおき、かつて無いほどの一体感 ・・・ 「聴く」というより「心に注ぎ込まれる」という表現が似合う、繊細さの極致を閉じ込めた結晶』

Terra Furiosa

Giovanni Mirabassi / Discograph

「Giovanni Mirabassi Trio – Last minutes」

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雪の中を炭焼きへと向かう

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二日間連続の雪。メンバーのほとんどがノーマル・タイヤ。とても山までは行けないので、「窯入れ」は終えたが、炭焼き本番、「窯焚き」を二日先に延期せざるを得なかった。三日目。さすがにさらなる延期はしんどい。夜外を見ても雪は降っていない。この日は雪は上がり、晴れるという予報なので、再開することにした。朝8時に窯へ集合である。しかし、朝起きて外を見ると、うっすらと雪が積もり道路は凍結している。山へ向かう幹線道路は走ることができそうなので、1時間集合時間を遅らせて山へと向かう。しかし、トンネルを抜けると道路は凍結していた。ゆっくりと慎重に車を進め、公園の麓に車を置き、あとは徒歩で窯へと向かう。窯の近辺は一面の銀世界。仲間も順次参集。窯焚きを始める。やはり、炎は美しい。8時間たっぷりと焚いて、窯を閉じ、帰る6時半頃は、もう真っ暗。

今宵のボーカル。ブラジル出身のジャズ・ピアニスト、ヴォーカリストの「イリアーヌ・イリアス/Eliane Elias」。「ドアーズ/The Doors」のヒット曲、「ハートに火をつけて/Light My Fire」。アルバムは同名タイトルの「Light My Fire」(2011)。

Light My Fire

Eliane Elias / Concord Records

「Eliane Elias – Light My Fire」

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蛇の舌は窯口遮蔽の合図 ~ 待望の炭焼き始まる ~

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いよいよ待ちに待った炭焼きが始まった。第一回目は10名ほどの一般参加者を交えての炭焼きである。初日は、炭焼きの歴史や作業工程をすこし学んでもらい、窯前で二拝二拍手一拝、例年通りの窯開きの神事を終え、作業に取り掛かる。まずは、我々が昨年伐った窯木とバイタを集積所から軽トラに積み、窯の前まで運ぶ作業。そして窯入れである。手渡しで順々に窯の中に入れ、窯の中では窯木の細い方を下にしてぎっしりと詰め込んでいく。そして窯木の上部にはバイタも同じようにして詰め込んでいく。我々の窯の大きさだと、約400本近くの窯木と約80束のバイタが詰め込まれる。そして、窯木と薪とを遮断するトタンを設置すれば、窯入れ作業は完了。下の図は窯入れ後の窯の断面図である。このあと、古式に則り、火打石によって発火させた火を薪に点火し、冷え切っている窯を温めるための予備乾燥を行って、初日の作業を終える。

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さて、二日目は、ただただひたすらに焚口で一日薪を燃やす日である。炭焼きというのは、窯木を直接焼くのではなく、窯口で薪を燃やすことによって、窯内の温度を数百度まで上げ、詰め込まれた窯木の熱分解を促進させ、炭化させる作業である。従って経験上、最低でも8時間は窯焚きを行わなくてはならない。このとき重要になるのが、薪の乾きの状態である。十分乾燥させた薪を使わないと、強い火力を得られず、窯の温度が上がらない。今回もそんな乾きが十分でない薪が混じっていたため、窯の温度が上がらず、ハラハラ、イライラした窯焚きであった。

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やがて十分に温度が上がってくると、熱分解されたセルロース、リグニンなどのガスが窯内に充満し、窯口へと逆流し、火がつく。それが冒頭の写真のように、「蛇の舌」のように見えるのである。この現象が始まると、もう薪を燃やさなくても、窯内の温度が十分に上がっているため、空気を送ってやりさえすれば、熱分解を促進していく。空気穴を残して窯口をレンガで遮蔽する、その作業に取り掛かる合図が、「蛇の舌」なのである。この作業で二日目を終えるが、終える頃は、あたりは真っ暗で冷気が肌を刺す午後6時をとうに超えた時間である。乾きの十分でない薪を使ったことの反省や、済の出来栄えの心配、明日からの作業の思案などを頭に描きながら帰路に着く。

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さて、今宵のお久しぶり歌姫は、「キャロリン・レンハート/Carolyn Leonhart」。1971年、ニューヨーク生まれのジャズ・ボーカリスト。彼女は、ベーシストの「ジェイ・レンハート/Jay Leonhart」と、ヴォーカリストの「ドンナ・レンハート/Donna Leonhart」の娘で、兄はトランペッターの「マイケル・レンハート/Michael Leonhart」。そんな音楽一家に育ったため、早くからその音楽的才能の開花を期待されていたという。高校で音楽教育を受け、ゴスペル・コーラス・グループで歌う一方、家では、父親と兄の演奏にあわせてスタンダードを歌っていた。ロチェスター大学へ入学し、そこでも一層ジャズへの傾倒を深めていった。

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やがて、「スティーリン・ダン/Steely Dan」のバック・コーラスとしての活動や、アルバム参加で実力を積み上げてきたところを、「マンハッタン・ジャズ・クインテット/Manhattan Jazz Quintet(MJQ)」の「デヴィッド・マシューズ/David Matthews」に見出され、2002年、日本のレコード会社、「キングレコード」から自信名義のアルバム、「Autumn in New York」でデビューを果たした。

たしかこの頃、音と映像で綴られたジャズのTV番組「パナソニック・サウンド・エッセイ 名曲物語」で、「デヴィッド・マシューズ」などとともに登場した彼女の歌と美貌に、一躍人気が出てきたように記憶している。そんなことから、このアルバムは、多分日本のレコード会社が彼女に目をつけた結果の企画物だったんではないかと思えるが、このデビューをきっかけに本国でも評価が高まったという。

美人ジャズ・ヴォーカリスト、「キャロリン・レンハート」デビューのスタンダード・ジャズ・アルバム。大人の雰囲気が漂う演奏は「デヴィッド・マシューズ・トリオ」。

ニューヨークの秋

キャロリン・レンハート デヴィッド・マシューズ・トリオキングレコード

そのアルバムからスタンダードを2曲。まずタイトル曲、「ニューヨークの秋」。

「Carolyn Lenhart – Autumn in New York」

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「ハンク・ジョーンズ/Hank Jones」の伴奏で歌うパナソニックのCMが話題になった「What´s new」。その時のハンクの決め台詞は「ヤルモンダ」。アルバムからアップとCMを続けて ・・・。

「Carolyn Leonhart – What´s new」
 
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「Panasonic Plasma TV Commercial」
 
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ただひたすらに火を焚く間に ・・・

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ただひたすらに「火を焚く一日」であった。前夜にうっすらと積もった雪で、山への道が凍結しているという連絡。仲間たちに集合時間を1時間遅らせるとともに、スタッドレス・タイヤを履く4WDを運転するメンバーと徒歩で山に通ってくるメンバーには、点火、窯焚きの予定通りの作業開始をお願いする。今日は、たっぷり8時間は「窯焚き」をしなくてはならないのだ。開始時間が遅れると、帰りの時間が夜になってしまい、むしろその方が懸念されるからである。山に行く途中、日陰のカーブでスリップしてガードレールに激突している車を見かけた。

この「火を焚く」ということ、一見簡単なようで、なかなか奥が深いのである。「窯焚き」においては、一定の強い火力を8時間ほど途切れることなく、維持継続しなくてはならない。薪の大きさ、乾き具合、焚口での立て方、本数、空気の供給、熾きの量など気を配らなくてはいけないことが多く、薪を多く入れればよく燃えるというわけでもなく、もちろん少なければ強い火力が得られない。この辺の按配を見計らいながら火を焚くのである。

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火を焚いている間の楽しみもいくつかある。まず「食」の楽しみ。仲間が色々なものを作ってくれる。餅を焼くもの、なつかしい水団(すいとん)を作ってくれるもの ・・・。今日一番の御馳走は「甘酒」。どちらかといえば、私は苦手であったのだが、めったに手に入らない「酒粕」を頂いたとかで作ってくれた「酒糟の甘酒」、冷えた体にすっとのど越しよくとおっていく。そして適度なすっきりとした甘さ。いやあ、美味かった。

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腹ごなしの運動は「薪割り」。腕に覚えのある元気者は、斧をふるって丸太に挑む。炭焼きの他にも竈(かまど)を使ったり、焚火をしたり、我々の山遊びは大量に薪を必要とする。だから、暇を見ては薪を割る。そして、よく薪が燃えるためには、十分乾燥させる必要があるので、今年必要な薪をこの時期に割って、乾燥させるために積み上げておく。子供の頃には、ずいぶんと薪割りをやらされたものだが、これも、「こつ」があって長く遠ざかっていたため、一刀両断とはなかなかいかず、効率的で、力いらずの電気動力による「薪割り機」に頼ってしまう情けなさ。

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ところで、クヌギの木には、樹液を求めて、カブトムシ、クワガタムシなど、色々な虫たちが集まってくる。また、ある種の蛾やクワガタなどの幼虫が好んでクヌギ住むが、この日、薪割をしていて、木の中から出てきたのが、「ミヤマカミキリ/深山髪切」の幼虫。なんと、この虫を焙って喰うと、これが「クリーミーで美味い」と言う剛の者たちがいた。実際、彼らは焙って食い出したが、蚕の蛹(蛹)、蝗(イナゴ)、ザザムシ、蜂の子と、虫を食することでは鍛えられているはずの私も(拙ブログ「うまい虫を喰う」参照)、さすがにこればかりは遠慮した。しかし、くだんの連中は臆することなく美味いと食していたからびっくり ・・・。

こんな風に、なんやかんやと「窯焚き」の間を遊んでいるうちに、瞬く間に8時間の「窯焚き」の時間は過ぎていく。空気調節口を残し、窯口をレンガを積んで遮蔽し、暗くなりかけた空に、明日の天気を心配しながら、帰路につく。

さて、今宵の曲、前回、「ローランド・ハナ」のところで、聴きたい曲としてちょと触れた、「MJQ」こと「モダン・ジャズ・カルテット/the Modern Jazz Quartet」のリーダー、「ジョン・ルイス/John Lewis」の手になるとってもチャーミングな曲、「Skating in Central Park」である。

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恐れ多いですが、この曲は2大巨匠のデュオが一番。「B.エヴァンス&J.ホール/Bill Evans & Jim Hall」の、ピアノ&ギター・デュオの名盤と言っていいでしょう、アルバム「アンダーカレント/Undercurrent」(1962)に収録されている。そして、中身もさることながら、「アナザー・ワールド」的なジャケットがこれまた秀逸。多分、私が「ジャケ買い」をはじめてしたのも、このアルバムだったかもしれません。

「ビル・エヴァンス」のピアノと「ジム・ホール」のギターが交錯する、美しいコラボレーション・アルバム。その抑制された2人絶妙な「インタープレイ」は、冬の夜を過ごすJAZZとして、最適であろう。そして、何度見ても、このジャケットは、「黄泉比良坂(よもつひらさか)」という言葉を思い浮かばせるのである。

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Evans / Blue Note Records

「黄泉比良坂(よもつひらさか)」を思い浮かべながら、「Dream Gypsy 」、「Skating in Central Park」の2曲を聴いてみましょうか ・・・。

「Bill Evans & Jim Hall - 1)Dream Gypsy  2)Skating in Central Park」

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