JAZZYな生活

プレミアムエイジ ジョインブログ

路傍の花、樹々の鳥(145) ~ 梅、水仙、春一番、そして花粉症 ~

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 春一番。しかし、春が来たと感じさせるのは、やはり梅、そして水仙である。しかし、妻などは、「また花粉症の春が来る」とため息混じり。関西ではもうすぐ「春告魚」である、「いかなご漁」も解禁される。

 そんな花粉症のあなたへの春の歌。「Spring Can Really Hang You Up The Most」。「Hang ~ up」というのは、「いやな気持ちにさせる」とか、「気を滅入らせる」という意味なので、直訳すれば、「春は私を最も憂鬱にさせる」。スタンダードには、「Spring Is Here(春が来たと云うけれど)」、それにちょっと切ない「Spring Will Be a Little Late This Year(今年の春の訪れはちょっとだけ遅いかも)」、春の訪れに浮かれたような落ち着かない乙女心を歌った、「It might as well be Spring(春の如く)」などストレートに春の喜びを歌った歌は少ないかもしれない。まっ、それにしても、長いタイトルの歌ですね。

【 Spring Can Really Hang You Up The Most 】
                     Lyric:Fran Landesman  Music:Tommy Wolf

「♪ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
   Spring this year has got me feeling     今年の春は私をまるでレースに出られない
   like a horse that never left the post.     競走馬みたいな気分にさせる
   I lie in my room staring up at the ceiling.  部屋に寝転がって天井を見上げるばかり
   Spring can really hang you up the most.   本当に憂鬱な春

   ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

   Spring is here, there’s no mistaking.      間違うことなく今年も春が来た
   Robins building nests from coast to coast.  こまどり達はあちこちで巣を作る
   My heart tries to sing so             私も心の傷を悟られまいと
           they won’t hear it breaking.     歌を歌ってみようと努力してみる
   Spring can really hang you up the most.    なんて最悪で憂鬱な春

   ・・・・・・・・・・・・・・・・・・    ・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ♪」

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 さて歌姫。北欧、デンマーク出身の若手イチオシのシンガー「シーネ・エイ/Sinne Eeg」。1977年デンマーク生まれ。1997年20歳の時に、国立音楽アカデミーで音楽を学ぶ。2003年に自身の名を冠したアルバムでデビュー。以後、2007年にリリースした、全曲オリジナル楽曲に挑戦したセカンド・アルバム「Waiting for dawn」、2010年の「Don’t Be So Blue」が、その年の「デンマーク音楽賞/最優秀ジャズ・ヴォーカル・アルバム」を獲得したという。日本のジャズ界に大きな反響を巻き起こしたのは、第4作、「ブルーな予感」であった。バラードに彼女の力はいかんなく発揮されるが、バラード良し、軽快なスイングも良し、オリジナル良し。ときに哀愁が漂うクール・ビューティ。(参照拙ブログ「北欧美女シンガー図鑑(その6) ~神戸で見つけた美しきバラード唄い~」) 

 アコーディオン奏者、「マルク・ベルソウミュー/Marc Berthoumieux」をフーチャーした、「Spring Can Really Hang You Up The Most」は、 アルバム、「Remembering You」(2011)から。

Remembering You

Sinne Eeg / Red Dot Music

「Sinne Eeg – Spring Can Really Hang You Up The Most (Featuring Marc Berthoumieux)」

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 続く歌姫。かって’80年代ロリータ・ヴォイスで人気を博したPOPS系の「リッキー・リー・ジョーンズ/Rickie Lee Jones」。アルバム、「Pop Pop」(1991)から。「花粉症の春の歌」ですから、こんな歌い方もアリと思います。

Pop Pop

Rickie Lee Jones / Geffen Records

「Rickie Lee Jones – Spring can really hang you up the most」

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 インスツルメンツからも一曲。大御所サックス・プレイヤー、「ヒューストン・パーソン/Houston Person」と、やはりベースの大御所、「ロン・カーター/Ron Carter」とのデュオで。アルバムは、コンピですが「Jazz for a Rainy Afternoon」から。

Jazz for a Rainy Afternoon

Various Artists / 32. Jazz Records

「Spring Can Really Hang You Up The Most - Houston Person」

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憂鬱な春という人も

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ウォーキングをしていると、「ジンチョウゲ(沈丁花)」の香りが漂ってくる。我が家の鉢植えもそうだが、蕾が相当膨らんで来たのである。やはりこの香りは強いので、すぐにそれとわかる。

そして春になるとと、気象予報に花粉情報が加わるようになる。私は幸いなことに花粉症とは無縁であるが、妻を始め知り合いにも、花粉症に悩む人は多い。春が来て暖かくなり、喜ぶとは裏腹に、花粉症が始まる憂鬱さも感じるようである。

さて、春の歌。スタンダードには、ストレートに春の喜びを歌った歌は少ないとして、「Spring Is Here/邦題;春が来たと云うけれど」、それにちょっと切ない「Spring Will Be a Little Late This Year」を紹介しましたが、今宵も続けて「ひねくれた春の歌」です。その決定版がこの歌、「Spring Can Really Hang You Up The Most」(1955)。意味は「春は私を最も憂鬱にさせる」。「憂鬱な春」なんて ・・・。いやいや、これはひねくれたタイトルですね。

【 Spring Can Really Hang You Up The Most 】
                       Lyric:Fran Landesman  Music:Tommy Wolf

「♪ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
   Spring this year has got me feeling     今年の春は私をまるでレースに出られない
   like a horse that never left the post.     競走馬みたいな気分にさせる
   I lie in my room staring up at the ceiling.  部屋に寝転がって天井を見上げるばかり
   Spring can really hang you up the most.   本当に憂鬱な春

   ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

   Spring is here, there’s no mistaking.      間違うことなく今年も春が来た
   Robins building nests from coast to coast.  こまどり達はあちこちで巣を作る
   My heart tries to sing so                私も心の傷を悟られまいと
           they won’t hear it breaking.       歌を歌ってみようと努力してみる
   Spring can really hang you up the most.    なんて最悪で憂鬱な春

   ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・         ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ♪」

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まずは大姉御、「カサンドラ・ウィルソン/Cassandra Wilson」。アルバムは、「Loverly」から。アメリカ、ミシシッピ州ジャクソン出身の女性ジャズ歌手、シンガー・ソングライター。1996年度、2008年度のグラミー賞最優秀ジャズ・ヴォーカル・アルバム賞の受賞者で、1990年代を代表するジャズ歌手の一人である。

私のご贔屓の女性シンガーのひとりで、ジャズとブルースのスタンダード・ナンバーからポップ、ロックまで歌う。そのレパートリーの広さから、「千手観音」と、あるいは女性としては非常に低い声域を持ち、ブルージーな独特の声質と、その強い「目ヂカラ」が故に、私は「現代の巫女」などと勝手に名づけている。

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Cassandra Wilson / Blue Note

「Cassandra Wilson – Spring Can Really Hang You Up The Most」

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北欧で、今後もっとも期待される若手イチオシのシンガーが、デンマーク出身の「シーネ・エイ/Sinne Eeg」。1977年デンマーク生まれ。1997年20歳の時に、国立音楽アカデミーで音楽を学ぶ。2003年に自身の名を冠したアルバムでデビュー。以後、2007年にリリースした、全曲オリジナル楽曲に挑戦したセカンド・アルバム「Waiting for dawn」、2010年の「Don’t Be So Blue」が、その年の「デンマーク音楽賞/最優秀ジャズ・ヴォーカル・アルバム」を獲得したという。日本のジャズ界に大きな反響を巻き起こしたのは、第4作、「ブルーな予感」であった。バラードに彼女の力はいかんなく発揮されるが、バラード良し、軽快なスイングも良し、オリジナル良し。ときに哀愁が漂うクール・ビューティ。(参照拙ブログ「北欧美女シンガー図鑑(その6) ~神戸で見つけた美しきバラード唄い~」) アルバム、「Remembering You」(2011)から。

Remembering You

Sinne Eeg / Red Dot Music

「Sinne Eeg - Spring Can Really Hang You Up The Most (Feat. Marc Berthoumieux)」

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そして、かって’80年代ロリータ・ヴォイスで人気を博したPOPS系の「リッキー・リー・ジョーンズ/Rickie Lee Jones」のアルバム、「Pop Pop」から。賛否はきっと相当分かれるでしょう。でも「ひねくれた春の歌」ですから、こんな歌い方もアリと思います。

Pop Pop

Rickie Lee Jones / Geffen Records

「Rickie Lee Jones – Spring can really hang you up the most」

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インスツルメンツからも。サックスの「Houston Person」とベースの「ロン・カーター/Ron Carter」とのデュオで。アルバムは、コンピですが「Jazz for a Rainy Afternoon」から。

Jazz for a Rainy Afternoon

Various Artists / 32. Jazz Records

「Spring Can Really Hang You Up The Most - Houston Person」

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色づき始めました

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木の実の採集も兼ねて、川西と宝塚の境の雲雀ヶ丘近く、清和源氏ゆかりの寺、「万願寺」付近の山を散策した。ここは秘密?の採集スポット。お目当ての木の実は、クヌギのどんぐり、松ぼっくり、そしてヤシャブシ(夜叉五倍子)の実である。特にヤシャブシはふんだんに採集できる場所。

「ヤシャブシ」は、カバノキ科の落葉高木で、日本固有種、西日本に多く自生する。近年、花の花粉が花粉症などのアレルゲンとなることが知られるようになったので、全部伐採してしまうなんて話が持ち上がっていたようだが、この辺の山には、ヤシャブシが一面に自生している。その面積を考えると、なかなかそこまではいかないようだ。しばらくは、この採集スポットも安泰のようである。

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我が家の近辺は紅葉の気配はまだないが、この辺りは、そう標高も高くないのに、寒暖の差が激しいのか、櫻、クヌギがもう色づき始めていた。北摂の山が紅葉一色になる日ももう近い。櫻の季節と並んで、この地域に住んで本当に良かったと思えるほどの、色鮮やかな紅葉がこの地域を染め上げるのである。

さあ、秋の宵を染め上げる今宵のピアノは誰を選びましょうか。むかしむかし、ジャズ・ピアノを好きになるきっかけを作ってくれたピアニストを選んでみた。残念ながら、エヴァンスではありません。私がエヴァンスを聴くのはずっとずっと後のこと。「ジャック・ルーシェ/Jacques Loussier」です。あの「プレイ・バッハ/Play Bach」を発表したのは1959年。もう50年以上も前のことなのです。「バッハ」の名曲をピアノ・トリオでのジャズ・アレンジで聴かせ、バロック旋律をモチーフにして鮮烈なモダン・ジャズを創り上げ、そのメロディアスな新鮮さ、躍動感は、世界的なセンセーションを巻き起こしたものです。いわゆる、ビ・バップ、ハード・バップでジャズに入り込んでいた大学生の私は、ジャズ喫茶ではない別の店で教えられて衝撃を覚えたことを憶えています。

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「ジャック・ルーシェ」は、1934年にフランス西部のアンジェで生まれ、15歳で「パリ音楽院」に入学したが、中退。その後、ジャズに魅せられ、「ジャクリーヌ・フランソワ/Jacqueline Francois」や「シャルル・アズナヴール/Charles Aznavour」等の伴奏を務める。その後、バッハ作品をジャズの表現の中に生かそうと、1959 年に初の「プレイ・バッハ」発表、大成功を収める。たしか第1集から第6集まで出されたが、1974年に病に倒れ、以後10年間はトリオの演奏活動を休止した。しかし、バッハ生誕300周年を翌年に控えた1984年、デジタル録音版の「デジタル・プレイ・バッハ」で見事にジャズのバッハ弾きのトップ・アーティストとしてカムバックした。初期の「Play Bach」に比べ、より流麗で、JAZZYに洗練されたアルバムになっている。まさに「バッハ弾き」の真骨頂が味わえる。

デジタル・プレイ・バッハ

ジャック・ルーシェ / キングレコード

「AIR ON THE G STRING(G線上のアリア) – Jacques Loussier」

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「ジャック・ルーシェ」は「バッハ」だけではなく、「モーツアルト」、「ヘンデル」などの曲も手掛けるほか、「ドビッシー」、「エリック・サティ」、「ラヴェル」らの作品にも意欲的に取り組んでいる。その中で、ソロで「ショパン」のノクターン全曲21番に挑戦した「インプレッションズ・オン・ショパンズ・ノクターンズ」も特筆もの。甘く華麗だがJAZZの基本を損ねることはない。これも秋の宵にオススメの一枚。

インプレッションズ・オン・ショパンズ・ノクターンズ
ジャック・ルーシェ / / ユニバーサルクラシック
スコア選択:
 

「Chopin/Nocturnes op.9,1~3 -Jacques Loussier」

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