JAZZYな生活

プレミアムエイジ ジョインブログ

知的ゲームのように薪を積む

Tags: , ,

DSCN9611
DSCN9598
 炭焼きの蒸らしの工程の間は、1時間ごとの温度計測以外の作業はないので基本的に暇である。そんな時間に来年以降の炭焼きに向けての準備作業を行う。その一つが「薪割り」と「薪積み」である。窯の温度を上げるため、どれだけ強い火力を得られるかが、炭焼きの出来を左右する大きな要因の一つである。そのため、我々は炭材としては適さない太い「クヌギ(椚、櫟)」を割り、最低でも2年間乾燥させたあと、薪として使うことにしている。1回の炭焼きに60本程度の薪を必要とするため、120本の薪を用意する必要がある。ふたりで交代で割り、2年後の準備は一応出来た。

 この玄翁(げんのう)と楔(くさび)をつかっての薪割りも結構大変な作業である。できるだけ力を効率的に木に伝え、目に従って割っていく。すぱっと割れた時は結構快感が得られる。そしてその薪を乾燥させるため「井桁(いげた)」に組んで、1.5mほどに積み上げていく。こちらは「知的ゲーム」。崩れないよう安定して積み上げていくには、組み合わせ方にちょっとしたコツが必要である。だから、一人で考えながら積み上げてゆく。こちらも、美しい井桁ができた時にも、やはり快感がある。

chick-corea-gary-burton-live-1

 今宵の曲は、「What Game Shall We Play Today」。ジャズ史に残る名デュオ、巨匠ピアニスト、「チック・コリア/Chick Corea」と、大御所ヴィブラフォン奏者、「ゲイリー・バートン/Gary Burton」とが繰り広げ、伝説のライヴ盤とも言われている、ECMリリースの「クリスタル・サイレンス/Crystal Silence」(1972年録音)から。

 元々、「リターン・トゥ・フォーエヴァー/Return to Forever」で演奏されていたトロピカルでラテン・フレーバーあふれる曲を、ピアノとヴァイブラフォンだけのアコースティックで、しかもジャズ・インタープレイの醍醐味に溢れる演奏で聴かせる。

715nIFNvZdL__SL1400_

 
Crystal Silence CD, Import
チック・コリア&ゲイリー・バートン/Chick Corea and Gary Burton
Ecm Records


   
   


「Chick Corea and Gary Burton – What Game Shall We Play Today」

       You need to a flashplayer enabled browser to view this YouTube video
  

  

炭焼きの合間も ・・・

Tags: , ,

DSCN6861
DSCN6809
DSCN6855

 1月は炭焼きであっという間に終わってしまった。この日、炭焼き3日目である。主たる仕事は窯の温度計測、煙の状態の観測くらいで、もっぱら窯の状態の推論に話が集中し、時間的にはほとんど暇である。

 しかし、この合間を縫って、いろいろやっておかなくてはならない。その大事なひとつが、2年先の薪の準備である。1回の炭焼きの窯焚きに必要な薪、約60本(計約120本)は、強い着火力と火力を必要とするため、2年間乾燥させたものを使うと決めている。薪材は太すぎて窯木には使えない「クヌギ(櫟、椚)」。伐採してから時間が経つと、硬くなって割りにくくなるから、伐採間もない生木のうちに割るのがいい。鉞(まさかり)で一刀両断というのは、なかなか難しいし、危険でもあるので、楔(くさび)と玄能で割っていく。長さが短ければ、油圧式の薪割り機でという手もあるのだが、長いため手作業に頼らざるを得ない。大変といえば大変なのだが、割ると得られる快感があるので、みんなが順番に割り、瞬く間に薪が溜まっていく。管理のため、割った年度を書き、竈に使う薪と合わせ、窯横や薪小屋に積み上げていく。この日も2年後に十分な薪を確保できた。

DSCN6850

 道具の手入れも大事な作業の一つ。チェーンソーの掃除、手入れ、刃の目立ては欠かせない作業である。異シーズンの窯木、玉木作りを終えると、刃が相当に摩耗するという。一心に目立てをするボランティア仲間の姿には、プロの木樵(きこり)の風格さえ感じる。決して言いすぎではありませんよ。

b0102572_14335614

 さて今宵のピアノ、木樵(きこり)の歌、「北島三郎」の「与作/yosaku」。「ヨーロピアン・ジャズ・トリオ/The European Jazz Trio (EJT)」のアルバム、「ジャパネスク~日本の詩情/JAPANESQUE」から。

 このトリオ、結成は1984年。その後、たび重なるメンバー・チェンジを経て、1995年に「マーク・ヴァン・ローン/Marc van Roon(p)」、「フランス・ホーヴァン/Frans van der Hoeven(b)」、「ロイ・ダッカス/Roy Dackus(ds)」に落ち着いた。ヨーロッパジャズらしくクラシックを基調に、哀愁漂うリリカルなサウンドと気品を感じさせる洗練されたアレンジが特徴で、わたしがヨーロッパジャズ、とりわけピアノに傾倒してゆく鳥羽口となったトリオである。

 「ヨーロピアン・ジャズ・トリオ」のデビュー20周年記念盤として、世代を越えて歌い継がれる日本の名曲を日本人ファンから募集し、EJTがアレンジ&演奏した企画物のアルバム。

ジャパネスク~日本の詩情

ヨーロピアン・ジャズ・トリオ / M&I Company,LTD.(PC)(M)

「European Jazz Trio -yosaku」

        You need to a flashplayer enabled browser to view this YouTube video
  

  

炭を焼きつつ冬の一日を遊ぶ

Tags: , ,

DSCN0942
DSCN0790aDSCN0792
DSCN0925DSCN0951

                                                               
                                                                 

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

 
炭焼きの期間中、窯の温度を上げるため、ただひたすら8時間以上薪を燃やし続ける日がある。我々全く退屈しないが、体験教室に参加してもらっている一般の参加者にとっては至極退屈な日であろう。

そこで、炭焼きや自然観察林のこと、我々の日頃の活動を知ってもらうための里山ツアーや、炭焼きの原理を学んでもらうため、そこで採取した木の実などを材料として、飾り炭をつくるといったイベントも用意している。また、参加者にいつも驚きの声が上がるのが、火打石と火打金による火熾しである。そして、玄能と楔(くさび)を使った薪割りに昔の人の知恵を感じてもらう一方、油圧の薪割り機の便利さとパカッと小気味良く割れた時の快感にも感嘆の声が上がる。

とはいえ、はやり一番人気は、七輪で餅を焼き、あずきを茹でぜんざいを作ったり、大量の炭で焼く焼き芋。真冬の戸外での作業で冷えた体を一気に温めてくれる。そんなメニューを楽しんでもらう炭焼きの一日。

さて、今宵の曲のお題は「Warm」。まずは、「ステイシー・ケント/Stacey Kent」から参りましょうか。1997年のデビュー・アルバム、「Close Your Eyes」から「Sleep Warm」。暖かい布団に包まって眠りに落ちていく。こんな幸せなことはありません。

Close Your Eyes

Stacey Kent / Candid Records

「Stacey Kent – Sleep Warm」

        You need to a flashplayer enabled browser to view this YouTube video

そして、フリューゲル・ホルンの名手「アート・ファーマー/Art Farmer」の「Warm Valley」。同名のアルバムから。

Warm Valley

Art Farmer / Concord Records

「Art Farmer Quartet – Warm Valley」

        You need to a flashplayer enabled browser to view this YouTube video

最後は伊達男「ロッド・スチュアート/Rod Stewart」の「I’ve Got My Love To Keep Me Warm」。この歌のタイトルがいいですね。「私を暖かく癒してくれるのは君への愛 ・・・」なんて。「トニー・ベネット/Tony Bennett」、「エラ・フィッツジェラルド/Ella Fitzgerald」、「フランク・シナトラ/Frank Sinatra」なども歌っているスタンダード。

Great American Songbook 4

Rod Stewart / J-rec


「I’ve Got My Love To Keep Me Warm – Rod Stewart」

        You need to a flashplayer enabled browser to view this YouTube video
 

 

炭を焼きながら

Tags: , ,

DSCN6339
DSCN6482
 
第2回目の炭焼きが始まった。今日は窯内の温度を上げるため、朝からただひたすらに窯口で、薪をくべ、火を焚く一日。8時間以上も ・・・。そして、その作業の間をみて、炭焼き体験参加者に「七輪」での炭の熾し方を学んでもらう。窯口の炎も美しいが、この「七輪」で熾った炭のえも言われぬ赤も美しい。昔はどこの家にも「七輪」があり、湯を沸かしたり、物の煮炊きに使っていた。山の仲間は火力も強く、火持ちがいいため、黒豆を炊いたり、日常的に使っているという。もちろん、我が家にも「七輪」はあり、震災などの非常用の熱源として準備している。
 
DSCN6485
 
そして、来年の炭焼きに向けて準備しなくてはならないものがある。それは、「薪」である。炭焼きの出来の良し悪しを左右するのが、どれだけ強い火力を得られるかにかかっている。そのためには、1年近く十分に乾燥させた良質の薪が必要なのである。今回の炭焼きで2年ほど前に用意した薪は全て使い切ってしまう見込み。従って、来年用の薪を用意しておかねば炭焼きができないのである。そこで合間を縫って、玄能と楔、あるいはマサカリで、窯木には太すぎて使えないクヌギの玉木を割る。これが意外と重労働なのであるが、まあ、ゆっくりと楽しめる範囲で薪割りに精を出す。これも、子供の頃、よく親父と一緒にやったもんだ。

古来、炎の赤は人を妖しくするといわれる。私は決して妖しくはならないが、じっと炎を見ていると、魅入られてしまったのか、ぽかっと頭の中が空白になり、時を忘れたような瞬間は確かにある。だから魔術やマジックには炎がつきものなのかもしれない。
 
Patricia-Barber
 
さて、炎を見たら、久しぶりにあの「サンタナ/Santana」で一躍有名になった「ブラック・マジック・ウーマン/Black Magic Woman」を聴いてみたくなった。ジャズ・アレンジ?で歌うのは、「パトリシア・バーバー/Patricia Barber」。

ジャズ・ピアニストで、シンガーで作曲家、しかもバンド・リーダーの「パトリシア・バーバー」は、1955年、シカゴで生まれた。父親は、「グレン・ミラー・オーケストラ/Glenn Miller Orchestra」のメンバーでもあったサックス・プレーヤーの「フロイド・‘シム’・バーバー/Floyd “Shim” Barber」だという。アイオワ大学でクラシック・ピアノを専攻したが、クラシックを演奏するより、ジャズをプレーするほうがずっと楽しいという理由でジャズをやるようになったという。そして、歌を歌うようになったのは、「ピアノを弾き語るシンガーのほうが、ずっといい仕事があったから」と、実に率直に言う。

JAZZとロックの垣根を自分流に取り払い、「Black Magic Woman」をミステリアスに歌っているアルバムは、「Companion」。かって「Jazz Life」誌は、彼女をこう評したことがある。「ノワールの語り部、夜の闇をミステリアスに歌う」。シカゴ・ブルース、シカゴ・ジャズ発祥の地、音楽の街シカゴで生まれた彼女は、今もシカゴを中心に音楽活動をしている。

Companion

Patricia Barber / Blue Note Records

「Patricia Barber – Black Magic Woman」
 
        You need to a flashplayer enabled browser to view this YouTube video
 

 



© 2009 JAZZYな生活. All Rights Reserved.

This blog is powered by the Wordpress platform and to just Go Beach Rental.