プレミアムエイジ ジョインブログ
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潜航・専行・先考

帰国翌日、会社に顔を出して、Fさんに帰朝報告し、様々な費用精算処理やシステム部門のメンバーへの説明会などをこなして、Fさんの許しを得て、時差ぼけ解消・体力回復のため翌日から1週間休ませて貰うことにした。

後から聞いたところでは、これには先輩達から「神童とSに甘過ぎるのではないか」とのクレームがFさんに上がったらしい。実は、僕とSとで帰りの飛行機の中で、夫々が1週間、自分の分担部分をどうしたら出来るか、真剣に考えて持ち寄ろう、それを擦り合わせて、また、夫々が考えよう、これを数回繰り返せば何とか正解に近付くのではないか、と話し合っていた。

僕等は通勤時間ももったいないので、表向き時差ぼけ解消を理由に家で仕事することにしたのだった。1週間で答えを出せる自信が全く無かったので、Fさんにも本当の理由を言えなかっただけだ。だが、必要だと思うところを雑音を気にせず実行出来るようになったのは、矢張りFさんの薫陶の賜物か、はたまた、アングロサクソンの思考に50日間も付き合ったからか。

Sは、他のプロジェクト・メンバーが、僕等の海外研修中に、日本に残ってこつこつ集めてくれた様々な種類のミニコンの資料や、彼等なりに調査してくれた報告書などを持って自宅に向かった。

自宅からは、日頃親しくしている、あるコンピューター・メーカーのSEに電話を掛けまくって、ミニコンに用意されている制御機能の内容を確認したり、そのSEに自分の考えている機能を実現するのに何か良い方法はないかなど、様々聞き出しながら構想を固めて行ったらしい。何度かはSの方からメーカーに出向いたと言う。

僕の方はと言えば、営業店舗で行われている事務処理の全貌が事務マニュアルに纏められているので、それを持ち帰って精読し、質問はそのマニュアルを作った事務部門の張本人に、矢張り電話で確認した。また営業店長をやっている同期の男に電話して現場の実態を確認したりもした。

端末を使いながら行う新しい時代の事務処理の形を考えるにしても、現在の事務の内容とそのやり方を知っておかないと、洩れの無い設計にならないからだ。但し、今度出社したら、一度営業店を訪れて、自分の目で直に、現在の実際の事務のやり方を見ないといけないと強く思った。

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