プレミアムエイジ ジョインブログ
Random header image... Refresh for more!

試作品第二号

試作品第一号は、プロトタイプとは言え、みんなの知恵を出し合いながら必死に作り上げたものだから、充分とは言えないまでも、いい線は行っている筈と思っていたが、そんな期待は木端微塵に潰えた。「今の手作業事務の方が良い」という八王子支店の女性陣の言葉にガックリ。

それでも、気を取り直してもう一度最初から設計し直した。特に八王子支店の女性陣に評判の悪かった入力方式には、無い知恵を絞りに絞って入力負荷軽減に努めた。1例を挙げれば、住所の入力では、都道府県名の最初のカナと市区郡名の最初のカナの2文字を入力すると住所候補が画面に表示される(候補が一つだけの場合は自動確定)ので選択して市区郡までを確定させる。次に町村名の最初のカナを入力し同じように候補の中から選択して町村を確定させるといったアイデアなど。

また、当時の端末画面の表示能力の低さから、入力原票(入力対象の事務帳票)と同じイメージを画面表示しようとすると6~8画面にも及んでしまい、反って煩雑なため、入力すべき項目(帳票に記載のある項目)のみを対象として、「項目番号+項目内容」の形で次々に入力して行く方式に改めた。

S君のチームの制御システムも、ミニコンとホスト・コンピューター間のデータ伝送上の宛先制御のやり方を巡って苦戦をしていた。簡単に言えば、ミニコンの中で、どの端末から来たデータをどこに送って、その答えのメッセージを間違いなくまた元の端末に返す機能をどういう方式にするかで喧々諤々の論議が続いていた。

遂に最適な方法を見出したところで、一気に発想が拡がり、その考え方を拡張すれば、何もデータ伝送だけの話ではなく、このデータをどのプインターに出したいのか、どのディスクにファイルしたいのか、どのプログラムに引き渡したいのか、これら全てが宛先制御となるのだから、同じシステムで全部制御出来ることを発見。チームは俄然活気付いた。

そうこうして、今度は2ヶ月を経て試作品第2号が完成した。前回と同じように八王子支店の女子社員に実験して貰った。操作性は前回に比べて見違えるほど良くなったと言って貰えた。だが、新たな難問が発生してしまったのだ。入力誤りの頻発だ。これまでは、センターでプロのパンチャーに入力して貰っていたのを、営業現場の素人に入力させるのだから、何の手も打たなければ入力精度の悪化は必然だった。僕がその問題に気付くのが遅過ぎた。

0 comments

コメンはありません。

下記のフォームへの入力が必要となります。

コメント欄