プレミアムエイジ ジョインブログ
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プロの真髄

2打目、Kさんはバンカーに入れた。Yさんはグリーン左のラフ。僕の番だ。残り110ヤード。フェアウェイからピッチングで打った。「ナイス・ショット」間髪入れずに江連プロの声。奇麗にヘッドが抜けてナイス・オン。今日初めてのパー・オン。

「文句なし。前の4ホールが酷かったというのは本当なんですか?」と江連プロが言う。「どうして急に良くなったのか分かりません」と僕。「ハンディキャップ、10前後でしょう」「とんでもないです。今100が切れないんですから」「今の2打を見る限り80台前半のゴルフと思いますがねぇ」。嘘でも嬉しいね。プロにそう言って貰えると自信になる。

Yさんは寄せワンで見事パー。僕と江連プロも2オン2パットのパー。ということで、ハンディ戦に付きこのホール、僕等の勝ち。次のホールを勝つか引き分ければ勝利が決まる。

僕は第1打を、70ヤードほど先の、右の山の急な中腹に打ち込んでしまった。そしたら、江連プロも僕のよりは遥か彼方だが、矢張り右に押し出して山の中腹。「どうして!?こんな当たりが出る事があるんだ!」と、江連プロも納得がいかないよう。

僕はそこからは、フェアウェイに出すだけが精一杯。3打でも乗らず4オンとなってしまった。江連プロの第2打は残り150ヤードほどだが、結構な登り斜面だから、僕等素人ではそこからグリーンを狙うのはとても無理。プロのお手並み拝見。

打った。いい当たり。ボールがグリーンに向かって行く。ピン奥に乗った。凄い。凄過ぎ。あんな斜面で150ヤードの距離を簡単に打てちゃうのが凄い。普通あんな所から打って載るかぁ?僕等3人とも我を忘れて拍手していた。

勝負の方は、グリーン上のカップの位置が難しい所に切ってあり、奥からは結構きつい下りだったため、江連プロが3パットしてくれたお蔭で、Yさんがボギーで並び、僕等のハンディ勝ち。2ホール・マッチに勝利した。

けれども僕は勝負のことよりも、プロの真髄を見せて貰ったことの方が凄く価値があったと思っている。このホール、僕はダボだったが、次の3ホールはパー・ボギー・パーと、朝の4番ホール迄とは別人に変身したのだ。前半のスコアは49。江連プロと回ったホールから急に良くなり、ハーフ60ペースだったのが50を切ったのだから満足だ。尤も、後半は体力切れで大叩きしてしまったから、矢張り100は切れなかったのだが。

それにしても江連氏のコーチングは素晴らしかった。彼のコーチングが一瞬で僕のゴルフを変えてくれたのだろうと思った。

江連氏の素晴らしさは、彼の話術というか、人の乗せ方がとても旨いこと。自信の持たせ方が上手なのだ。僕等素人に対しては、難しい技術的な話は一切しない。「カッコ良いかどうかだけですよ」と何度も言っていた。そして、良いスウィングの時は、目一杯褒めるし、直すべきところは本当に易しく丁寧に教えてくれる。こういう先生に付けば誰でも旨くなれそうな気がして来る

そして何より江連氏の強みは、自らもプロのトーナメントに出場する実力者だから、模範プレーを目の前でやって見せられる点だろう。

「やって見せ、やらせて見せて、褒めてやらねば人は動かじ」(山本五十六)。

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