Posts from — 3 月 2008
プロの真髄
2打目、Kさんはバンカーに入れた。Yさんはグリーン左のラフ。僕の番だ。残り110ヤード。フェアウェイからピッチングで打った。「ナイス・ショット」間髪入れずに江連プロの声。奇麗にヘッドが抜けてナイス・オン。今日初めてのパー・オン。
「文句なし。前の4ホールが酷かったというのは本当なんですか?」と江連プロが言う。「どうして急に良くなったのか分かりません」と僕。「ハンディキャップ、10前後でしょう」「とんでもないです。今100が切れないんですから」「今の2打を見る限り80台前半のゴルフと思いますがねぇ」。嘘でも嬉しいね。プロにそう言って貰えると自信になる。
Yさんは寄せワンで見事パー。僕と江連プロも2オン2パットのパー。ということで、ハンディ戦に付きこのホール、僕等の勝ち。次のホールを勝つか引き分ければ勝利が決まる。
僕は第1打を、70ヤードほど先の、右の山の急な中腹に打ち込んでしまった。そしたら、江連プロも僕のよりは遥か彼方だが、矢張り右に押し出して山の中腹。「どうして!?こんな当たりが出る事があるんだ!」と、江連プロも納得がいかないよう。
僕はそこからは、フェアウェイに出すだけが精一杯。3打でも乗らず4オンとなってしまった。江連プロの第2打は残り150ヤードほどだが、結構な登り斜面だから、僕等素人ではそこからグリーンを狙うのはとても無理。プロのお手並み拝見。
打った。いい当たり。ボールがグリーンに向かって行く。ピン奥に乗った。凄い。凄過ぎ。あんな斜面で150ヤードの距離を簡単に打てちゃうのが凄い。普通あんな所から打って載るかぁ?僕等3人とも我を忘れて拍手していた。
勝負の方は、グリーン上のカップの位置が難しい所に切ってあり、奥からは結構きつい下りだったため、江連プロが3パットしてくれたお蔭で、Yさんがボギーで並び、僕等のハンディ勝ち。2ホール・マッチに勝利した。
けれども僕は勝負のことよりも、プロの真髄を見せて貰ったことの方が凄く価値があったと思っている。このホール、僕はダボだったが、次の3ホールはパー・ボギー・パーと、朝の4番ホール迄とは別人に変身したのだ。前半のスコアは49。江連プロと回ったホールから急に良くなり、ハーフ60ペースだったのが50を切ったのだから満足だ。尤も、後半は体力切れで大叩きしてしまったから、矢張り100は切れなかったのだが。
それにしても江連氏のコーチングは素晴らしかった。彼のコーチングが一瞬で僕のゴルフを変えてくれたのだろうと思った。
江連氏の素晴らしさは、彼の話術というか、人の乗せ方がとても旨いこと。自信の持たせ方が上手なのだ。僕等素人に対しては、難しい技術的な話は一切しない。「カッコ良いかどうかだけですよ」と何度も言っていた。そして、良いスウィングの時は、目一杯褒めるし、直すべきところは本当に易しく丁寧に教えてくれる。こういう先生に付けば誰でも旨くなれそうな気がして来る
そして何より江連氏の強みは、自らもプロのトーナメントに出場する実力者だから、模範プレーを目の前でやって見せられる点だろう。
「やって見せ、やらせて見せて、褒めてやらねば人は動かじ」(山本五十六)。
3 月 3, 2008 No Comments
江連プロとのラウンド
さて、いよいよラウンド開始だ。各組3人づつで回り、前半の途中2ホールだけ江連プロが一緒に回ってコーチしてくれるらしい。そして、江連プロと僕達の2ホール・マッチを行い、勝った場合は何か商品が貰えるらしい。勿論僕達はハンディを貰い、3人の中のベストスコアで競うのだ。午後は彼が連れて来た女子プロが同様に2ホール教えてくれると言う。
僕等は3組目だったから、5番・6番ホールを江連プロと回ることになる。僕はこれが半年振りのゴルフだから、何とかそれまでに、少しはまともなゴルフを思い出しておきたいものだ。
同じ組の他の2人は、まんざら知らない人ではないが、ゴルフを一緒にやるのは初めてだから、なんか緊張する。その上、朝一番のショットは連続写真を撮るらしい。半年振りのゴルファーがガチガチに緊張するお膳立ては全て揃ってる。
他の2人がまずまずの当たりでフェアウェイ右。旨いなー、2人とも。さて、自分の番が来た。柄にもなく少しドキドキする。さっき教わった「ふにゃふにゃグリップ」(手に力を入れない柔らかグリップ)をもう忘れて「エエイ、ままよ!」と打った。
まぐれ。僕のボールも真っ直ぐフェアウェイ真ん中に飛んで行った。良かった、僕だけチョロとか弩(ド)スライスとか弩フックとかでなくて。恥かかずに済んだ。ボールのところまで歩いたら、さっきの緊張感は完全に消えていた。だがそこからが酷かった。右に左にチョロにテンプラ。4ホールの僕のスコア、トリプル・ダボ・ボギー・ダブルパー。4ホール終って10オーバー。このままだとハーフのスコアが60を突破してしまいそう。同伴者も呆れ顔だ。
最悪の状態で江連プロを迎えることになってしまった。「宜しくお願いしま~す」僕は空元気の大声で挨拶。それを聞いて江連プロ、「ここまでかなり調子良かったみたいですね」。「いやー、全くダメでした」と4ホールの経過を正直に伝えた。「では見てみましょう」。
オナーは3人の中で一番旨いYさん。ナイスショット。よく飛んでいる。次はKさん。当然僕は3番目。プロと一緒に回るのはこれが初めてなので、スタート・ホールと同じようにまたまた緊張して来た。
再び、「エエイ、ままよ」。当った。「ウォー。素晴らしいじゃないですか。スィングのリズムがゆったりとしていて申し分ないですよ。アドレスもトップからの切り返しもフィニッシュも、文句のつけようがない」と言ってくれた。本日一番。可笑しいなぁ。さっきまでと何が違うんだ?
最後に江連プロが打った。うわー、物凄い勢いでボールが飛んで行く。空に突き刺さるような打球だ。滞空時間も長いの何の。最初に打ったYさんのボールと僕のは、ほぼ同じ距離と思われるが、江連プロのボールは多分僕等の60~70ヤードは先に行っているのではないか。凄い!
3 月 3, 2008 No Comments
江連忠のゴルフ
ある会社のゴルフ・コンペに、員数合わせとして呼ばれ、半年振りのゴルフに参加した。朝、ゴルフ場に着いたら、その会社の関係者が待っていて、「練習場でエズレ・プロのレッスンが行われているから、着替えたら、直接練習場に向かって欲しい」と言われた。
「エズレって誰?聞いたことがあるような気がするが」とは思った。だが思い出せもせず、練習場に向かった。練習場の半分の打席をレッスンに当てているようで、打席で打っている人以外はその後方で大勢がスタンバイしているのが遠目にも分かる。その日のコンペ参加者は既にあらかた揃っているようだ。
近付いて行ったら、ひと際体格の良い男が、大きな声で話している。「ゴルフはカッコ良さですよ」。「この構えとこういう構えのどっちがカッコいいですか?」と自分で2種類の構えをしてみせる。「次に、構えた時、絶対にグリップに力を入れたらダメですよ」。「手に力が入ると肩がガチガチになってスムーズに振れなくなりますからね」。
と、その時、彼の携帯が鳴った。「すいません。桃子からの電話なので」と言いながら電話で話し始めた。桃子?アぁ、分かった。エズレって、上田桃子のコーチの江連忠のことだ。諸見里しのぶや片山晋吾、伊澤利光など大物トッププロ達を教えているコーチだ。ヘー、今日は日本一のコーチが、ド素人の僕等に教えてくれるんだ。
「今、ハワイの試合2日目が終ったところで、3位らしいです」と江連氏。嬉しそうだ。「明日の最終日もそのまま突っ走れと言っときました」。周りから大きな拍手が起きた。
僕も俄然やる気が出て来た。あの江連プロだと知ったら、自分のフォームを絶対に見て貰わなくちゃ。「はい、皆さんスタンバイしている人も全員、アドレスの構えをしてみて下さい」と言うので、僕は彼の直ぐ近くで構えた。なのに、彼は隣の人の前にしゃがむようにして両腕の角度やグリップの位置などを手にとって指導。はい、もう良いでしょう?次は僕。ところが江連さん、次に反対隣の人の指導に移ってしまった。
大勢だから順番が回ってこないかもな。仕方ない、言われた通りの構えを練習しておこう。と構えていたら、江連さん、遂に僕の前に現れてくれた。「オー、良いですね。右腕をもう少しリラックスさせたらパーフェクト。そうそう右ひじが体に付く感じ」「なるほど」。
「この人の構え、見ただけで飛びそうでしょう?」と他の生徒に言ってる。僕は彼に言った。「江連さん、僕は昔から構えとスウィングは奇麗だって言われるんですよ。但し、ボールが無ければなんですが」。
「いいんですよ。先ずは素振りで正しい構えとスィングを体で知ることが大事ですから。ボールがあるとそれが出来ないのは力むからでしょう。グリップに力を入れないで、ふにゃふにゃグリップにしてボールを打つ練習をしましょう。それで絶対上手になります」。こう断言されると勇気付けられるねぇ。
3 月 1, 2008 No Comments

