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リベンジ

7月27日(日)。僕らおじさんバンドは午後1時に会場に入った。今日は午後6時から「クーペ&Shifo」主催の「心に効くコンサート」が開催される。

会場はパルテノン多摩と言って、多摩地区では有数のホールだ。大ホールと小ホールがあって、今日は1,500名収容の大ホールで行う。

この会場、僕は過去に3~4回、一般観客としてコンサートを聴きに来ている。最初は「柳ジョージとレイニーウッド」のコンサートだった。多分25年ほど前のこと。その時初めて、ロックは観客席で立って聞くものだと知った。

同じような時期、アマチュアのフルバンドのコンサートが催された。彼等の演奏が凄く上手くて感心した記憶がある。そんな彼らを見て、自分も演奏する側に立てたらなぁと、半分羨ましく思ったものだ。当時僕は35~36歳で、仕事に100%没頭していた時期だったから、とても音楽活動を行う時間的余裕は無かったが。

そして、何と言っても忘れられないのが、日本ジャズ界の大御所、ドラマーのジョージ川口が、プロ生活40周年記念の全国ツアーの最初に選んだ場所がこのパルテノン多摩だった。

渡辺貞夫、山下洋輔、日野皓正など現代を代表するジャズメンや、松本英彦等同世代のミュージシャンも駆け付けてジョージ川口の40周年を祝う超ビッグ・イベントだった。

インターネットを調べると、ジョージ川口がプロデビューしたのが1947年とある。それは僕の生まれた年だ。従って、パルテノン多摩でのこのジャズ・コンサートは1987年だったろう。僕が丁度40歳。

これらの記憶が焼き付いているパルテノン多摩大ホール。今日は僕が、客席ではなくステージに立つのだから感慨深い。と言うより緊張する。ジョージ川口がジャズ人生節目のツアーのスタート・ポイントに選んだ同じ場所で、同じドラムを僕が叩くのだから。

個人的には、これまで経験した国際フォーラムよりもNHKホールよりも、このホールで演奏することへの思い入れの方が遥かに強い。

さて、昨日の国立市でのコンサートでは失敗した僕のドラムソロ。第1部で4曲、第2部で2曲をバック演奏したが、それはまずまず無難にこなした。第2部が終わってクーペもShifoも舞台の袖に引き上げて来た。アンコールの手拍子が心なし弱いように感じた。

アンコールがなければ、僕のリベンジの機会は失われる。でも2日連続して失敗するという最悪は回避出来る。その方がいいかな。と、会場の手拍子が急に大きくなり観客が一体となってアンコールを要求している。

よーし、リベンジしてやるぞ。位置に着いた。ピアノのイントロが始まった。「聖者の行進」。サッチモばりのクーペの歌が続いて、いよいよ僕の番。16小節のドラムソロだ。ドキドキものではあったが今度は旨く行った。ホッ!そして、次のマクのサックスも完璧だった。

終って、舞台裏でマクとハイタッチ。良かった~。お互い大きな壁を乗り越えたよな。

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