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支える

「クーペ&Shifo」のマネージャーでマクという女性がいる。彼女はNHKホールにせよ、国際フォーラムにせよ、会場側と粘り強く交渉して、「クーペ&Shifo」が単独ライブを行うことを認めさせて来た実績を持つ。

このような超一流の会場は、単に日程が空いていれば誰にでも貸してくれるという訳ではない。会場側の基準に合うかどうかの極めて厳格な審査があるのだ。その最大の基準は、その会場を満員に出来るような力のあるアーティストか、この会場の名に恥じない出演者かどうか。

しかし「クーペ&Shifo」は、あちこちでコンサートを行なって来たと言っても、テレビで良く見掛けるような、一般人に知られたミュージシャンでもない。

こういう場合は挙げてマネージャーの手腕に懸かる。「クーペ&Shifo」をどういう風に売り込み、観客動員数も過去の実績をどう説明して、会場側に「結構力のあるグループなんだ」と思わせるしかない。

マクは、物凄い執念で日参し、説明を繰り返して、遂に会場の使用許可を取り付けて来たのだ。最近も新たな会場をターゲットにタフな交渉を行なって、来年5月に新宿初台のオペラシティーでのライブを決めて来た。勿論、コンサートに向けては彼女が諸準備を進め、当日の裏方の仕事一切を仕切る。

そんな彼女が、自分のブログで「光と陰」、或いは、「表と裏」について書いている。光とか表というのは謂わば主役のこと。陰や裏は主役を支える裏方のことだ。

「表に『大変だったね』と言って貰えるだけで私はいつでも裏になれる。褒めて貰わなくていい。公表して貰わなくていい。ただ分かって貰えてさえいれば」と書いている。

「分かって貰えてさえいれば良い」とは。彼女も人生というものをかなり深く理解し始めたと感じる。彼女のブログからいろいろなことを思い出した。

僕もある金融機関のシステム部門を39年間やって来た。システム部門は正に会社の縁の下の力持ちの部署。商品開発部門や営業部門のように脚光を浴びる部門ではない。

システム部門の役割は、脚光を浴びるそれらの部門がより能率良く活動出来るよう良いシステムを提供すること、或いは彼等のニーズと問題点をしっかり把握して、システム化して解決してやること。

商品部門や営業部門、並びに経営陣など、表にもいろいろいて、裏を分かっている表、裏を少しも理解しない表、更には表の自覚のない表なんてのもいたなぁ。そんな経験から言えば、裏を分かっている表を神輿に担いだ時が一番頑張れた。

マクの今が正にそれだと思った。一番いい時。頑張れ!頑張れ!マ~ク!!

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