音楽の力(6)
いつものようにShifoがコーラス隊をバックに2曲歌った。3曲目からはShifoとおじさんバンド。この場合、バンド名は「年取った白雪姫と7人のジジイ達」となる。
通常、みんな仕事を持っている関係で、1人2人欠けることが多いのだが、平日にも拘わらず今日は7人のジジイ達全員が揃った。中には夏休みを取って駆け付けてくれたメンバーもいた。僕等は4曲演奏した。
さあ、クーペの登場だ。クーペがステージに上がって、これまたいつものように「どうも!」と言って一瞬で観客の心を掴んだ時、ホールの入口の方がザワザワした。
さっき乾杯の音頭を取ったB社長が入って来られたのだ。B社長は客席の最前列の中央に座られた。クーペは急遽曲目を変更して、社長に聞いて貰える機会があったら是非お聞かせしたいと思って作った新曲を披露した。但し、歌はShifo。クーペが登場した最初の曲なのにクーペでなくShifoの歌?勝負曲だからネ。
曲の合間のMCは、クーペが直ぐ目の前にいるB社長に語り掛けながらの、当意即妙なアドリブだ。僕にはクーペの意気込みが凄く良く伝わる。是非、「クーペ&Shifo」を知って貰いたい、いやShifoを知って貰いたい、という意気込みが。
再びおじさんバンドがステージに上がって、クーペの「悟りじゃ」のバック・コーラスとバック演奏。更にShifoと一緒に「負け犬もどき」。クーペの意気込みが僕にも伝染して、いつもより大きなボリュームでドラムを叩いているのが自分でも分かった。
この2曲を演奏して、本日のおじさんバンドはお役御免となった。このあとは「クーペ&Shifo」2人だけのコンサート。
やれやれとステージを降りたところで、向こうからある人物がやってくるのが見えた。何と、あのA会長ではないか!


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