会社のOG会
僕が会社に入った時から、5~6年経つ頃までの間、同じ職場で一緒だった元女子社員達が3年前から年1回、同窓会を開いている。昨夜はその3回目が開催された。
40年振りの女性もいて懐かしいし、とても楽しい会だ。この会には男性陣は勝手に参加する訳には行かないのだ。女性陣が来て欲しい男子を決める仕組みとなっているからだ。
僕は毎回呼んで貰っているので大変光栄に思う。まぁ、それ以上に当時22~25歳の多感な自分が、恋したり、片思いしたり、遠くからただ憧れていた女性達に、再開出来る喜びは、筆舌に難い
そしてこの会が、1回目より2回目、2回目より3回目と、参加する女性陣がどんどん増えて来ている。一回目は女性6人男性4人だったのが、今回は女性13人男性6人となった。口伝でこれだけ新たな女性参加者が増えたのは本当に嬉しいものだ。義理でも付き合う男と違って、楽しくなかったら決して参加しないのが女だからね。
さて、そんな中で今回は遠く四国からわざわざこの会のために上京して参加してくれた女性がいる。旧姓Yさん。彼女は僕より2年後に入社した人だ。その美貌から、直ぐに職場の男子のマドンナになったのは自然な成り行きだったが、同期入社の他部門の男子も放って置く訳がない。
そんな中に他部門に配属になった同期のM君がおり、Yさんを見染めた。傍から見れば美男美女で、もし結ばれるなら、似合いのカップルと誰もが見ていた。M君は先輩の僕等から見てもいい奴なので、M君の強い思いを知れば知るほど、周囲もM君を応援するようになって行ったと思う。
だが、人生、そうは簡単に行かないから、やっぱり人生。結局M君の思いはYさんの心を動かすまでには至らなかったようだ。M君の悲恋物語に終わってしまった。
昨日朝、あのYさんがOG会に出席するとの情報が入った。僕は直ぐにM君に電話で連絡した。「Yさんに何か伝言はあるか?」と聞いた。「時空を超えて今も貴方に対する気持ちは同じです、って伝えて貰えないでしょうか?」「おいおい」。「じゃあ、僕の画集を託しますから、それを彼女に渡して下さい。それから、携帯で彼女の写真撮っておいて下さい」「分かった」。
35年も経っているのに、M君のあの時の思いは変わっていない。僕は妙な感動を覚え、言ってしまった。「そこまで言うなら、お前今日参加しちゃえよ」「いいんですか?」「俺が特別に許す」。
幹事(女性)に無断で彼を呼んでしまった。次回は僕が外されるかな。Yさんには申し訳なかったかも知れないが、会では2人が周囲に気を使いながら、それでも楽しそうに話しているのを見て、正解だったと勝手に思った。


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