プレミアムエイジ ジョインブログ
Random header image... Refresh for more!

メープル街道の旅 (13)

アルゴンキン州立公園の中は、殆どが森で湖も多い。僕達の一行は公園の中心部に近い湖の畔で昼食をとった。気分はハイキングだ。

配られたお弁当箱には、ハンバーガーやジュースやりんご・お菓子などが入っていて、子供の遠足のようだったが景色は素晴らしかった。鏡のような水面に対岸の紅葉の森が逆さまに映って、あたかも上下シンメトリックな印象派の絵画を見ているような美しさだった。

その素晴らしさは、構図もさることながら、濁りのない空の青と紅葉の輝くばかりの赤が、全く減衰することなくそのまま反射している水の透明度の成せる業だ。勿論空気が美味しいのでランチも旨い。心の中に深く沈殿したストレスが全て洗い流されていくのを感ずる。

この頃になると食事も何も全て団体行動なので、一行のメンバーとはかなり親しくなった。全部で33名のツアーだ。それに添乗員の女性とカナダ人のバス運転手。添乗員は30代後半か。学生時代を含めて長い間アメリカで過ごした模様で、英語は流石に流暢。

カナダではフランス語が必須なので、カナダ旅行の添乗員をやっている間に、フランス語も何とか通じるようになったと言う。現に、運転手はフランス語しか話さない人だが、普通に会話しているから大したものだ。

ツアー客の方は、母娘の2人組が2組。家族4人で来ているグループが1組(その中に大学生位の男子がおり、彼が多分ツアー最年少)。1人で参加している女性が4人、男性1人。男性の2人組が1組。女性のペアは4組。残りは全部夫婦連れだった。

こういう旅行で感心するのは女性達の社交性だ。知らない者同士、2日目にはもう打ち解けて何十年来の友達のように振舞っている。うちのカミサンも何ら苦痛を感じることなく彼女らと話すようになっている。

そこへ行くと、男の方は気持は打ち解けようと思っても、1日2日では会話が続かない。「カナダは初めてですか?」「はい。そうなんです」、お終い。「カナダ以外ではどちらか行かれましたか?」「昨年イタリアの方に家内と行きまして」、終わり。それも5日目ともなればやっと普通に話すようになる。

男性の2人組とは、彼等のアフリカ旅行で年寄りの象が老衰で死ぬ場面を見た時のエピソードや、アメリカ経由での南米からの帰りに、とんでもない目に遭った話で盛り上がった。

ニューオリンズを襲った例のハリケーン・カテリーナに遭遇して3日も足止めを食らった挙句、ハワイ経由で飛んだ飛行機が台風を避けるためにグアム島に降りて一泊。

更に日本に帰ったのは帰ったけれど、やはり台風の影響で成田に降りられず、今度は仙台空港に連れて行かれ、その翌日やっと5日遅れで、新幹線で東京に戻った話など聞きながら腹を抱えて笑った。南米から帰るのに何で新幹線?って、家の人が誰も信じてくれなかったと悲しげに言うもんだから。

0 comments

コメンはありません。

下記のフォームへの入力が必要となります。

コメント欄