プレミアムエイジ ジョインブログ
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SEって何?(1)

40年もSEをやって来て今更言うのも憚られるのだが、自らの反省を込めて、金融機関に勤める若いSE達に敢えて「逆説の応援歌」を送りたい。

「SEって一体何だろう?」。

ここで言うSEとはソフトハウスやコンピューター・メーカー、或いは、SIベンダーなどのSEではなく、企業(金融機関に限定)内のシステム部門に所属するSEのことである。

SEの仕事は、言う迄もなく、会社の業務に必要なシステムを構築し、安全に且つ安定的に稼動させることなのだが、僕の提起は、企業内SEの専門性とは何か?プロと言える分野は何か?ということだ。そもそも、そう言える何かがあるのか?ということだ。

何故そんな疑問を口にするかと言えば、企業内SEの宿命として、勿論、コンピューター・システムの専門性を身に付けていることは当然として、もう一つ、システムを作るために、会社の業務や商品に精通しなければならない。

だが、業務や商品分野の専門家、乃至、オーソリティーは、残念ながらSEではない。会社には夫々の業務部門があり商品部門があって、彼等が専門家なのだ。

何年SEやっても、そういう専門家達には決して勝てない。何故なら、業務内容や商品内容でSEが精通しているのは、システムに関わる部分だけだから、それ以外の知識は基本的に知らないか疎い(SEは商品の適正な値決めも出来ない)。

では、日進月歩のコンピューターの様々な技術や知識、最先端を行くプログラミング技法などコンピューター技術の面で、メーカーやSI事業者達にも引けを取らない専門性を持っているか。これも普通はノーだろう。

様々な企業や業種、新進気鋭の事業会社などの、多様なシステム構築の経験と先端技術に触れる機会の多さでは、企業内SEは圧倒的に不利だからである。

企業内のSEは、業務も細部まで良く知り、コンピューターについてもプロであることを求められているのに、実際にはそんなSEは何処にもいない。どちらも本当の専門家から見れば中途半端もいいところ、などと言ったら、お叱りを受けるだろうか?

しかし、だ。どの企業もこの中途半端なSE達を、会社にとって必要不可欠な人々と考え、増やしこそすれ削減対象にするところは少ない。何故か?

第1の理由は、業務や商品の専門家達が、社外のプロSE集団に直接システム構築を頼むのは、システム知識がない自分達ではとても不可能と思っており、その中間にどうしても通訳がいて欲しいと考えているからだ。

第2は、業務や商品の専門家達は逆に専門化・細分化が進み縦割り思考になっているので、実際に会社全体を円滑に動かすには、関係する全ての機能が整合性を保っていなくてはならず、横串を通す役割が必要だ。その役割を現在は、整合性を欠いたままではシステムを作れないので、必要上からシステム部門が負っている。だからSEを不可欠な存在と信じてくれているのだ。

このことは、現時点、企業内SEの存在意義は確実に認められていることは示しているのだが、僕が心配するのは、定年退職まで長い長い時間、どれほど真面目にこの仕事をしても、業務のプロにもなれず、また、社外に通用するようなシステムのプロにもなれずに一生を終わることなのだ。

尤も、プロフェッショナルを目指そうという志を持たないSEには(それでSEと言えるかどうかは別として)、上記存在理由があれば充分なのかも知れないが・・・。

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