二泊三日の旅(4)最終
還暦を越えた夫婦が大変多い今回の団体旅行だが、なんか違和感を感じるカップルがいる。何がどうと言う訳ではないないのだが、夫婦というには何か妙なのだ。
男の方は、年の頃、65~66歳。体格は良いが、少々太り気味で髪の毛が薄い。奥さん(?)の方も決して若くはないが、まだ50歳前後か。身長160cm程はあるだろうか。ほっそりスレンダーな身体つき。ジーンズ姿のその女性、前から見れば年相応だが後姿は若々しい。30代にも見える。
僕の感じる違和感は、旦那が奥さんに話掛ける時の顔付きがいつも笑顔で、話すのが楽しくて仕方ないといった面持ちなのだ。我が家もそうだけど、他の夫婦を見ていても自分のカミサンに話掛けるのにそんな楽しそうな顔をして話す旦那なんて一人もいないよ。
3日目の天橋立見物の時、僕はついにカミサンに言った。「あの二人、昔からの夫婦じゃないよね?年も離れてるみたいだし」って。そしたらカミサン、「奥さんの方、若くは見えるけど、結構年行ってるよ」って言う。「あれさぁ、女の方はどっかの水商売のママか何かだったのを、男が口説いてやっと再婚した直後ってとこだな、きっと」と僕。
「なに三文小説みたいなこと言ってるの」って、結局僕はカミサンに馬鹿にされてしまった。そう言われると、確かにそんなこと、どうでも良いことだと気が付いて、2人のことは完全に頭から追い出して観光に戻った。
観光の最後は「美山かやぶきの里」。ここは、つい最近観光地に加わったようなところらしい。茅葺屋根の農家が沢山集合している山村だった。僕もカミサンも既に白川郷や五箇山に行っていたので、雪深いそういう地域に比べると、一つ一つの建物が小さい上に、茅葺屋根の大きさも勾配も見劣りするので、残念ながら感動はなかった。
さて、二泊三日の旅も残すところ京都駅から新幹線で東京に戻るだけとなった。京都駅に着いたのは5時半。7時の新幹線だから僕等は駅中のレストランで夕食をとってから電車に乗り込んだ。
バスの移動中に良く眠ったにも関わらず、本を読み始めたら名古屋に着く前にどうにも眠くなってしまった。レストランで飲んだビールの大ジョッキが効いたみたいだ。カミサンに肩を揺すられ目が覚めた。
品川を過ぎて東京駅にもう直ぐ到着しようかというところだった。「隣のお2人だけど、今ね、女の方が、ありがとうございました、次はクリスマスですから宜しくって言ったの!」とカミサンが耳元で囁く。
直ぐには何のことか分からなかった。僕等は3人掛けのシートにカミサンと2人だけ。隣の2人掛けに、昼間、僕が違和感があると言った2人がいた。ああ。やっと分かった。
そうだろう、やっぱり?再婚ではなかったけどあの2人、急ごしらえの夫婦のような僕の違和感は正しかったと言うことだ。どちらも単身者かも知れないので不倫かどうかは分からないが、飲み屋の女と客の男という想定はズバリ的中だ。どんなもんだ・・・。???何が?
それにしても、夫婦でもない2人がお忍び旅行をするのに、団体旅行はないでしょが、もう!
二泊三日の旅―完―
【追記】
沖縄ツアーに行っている間に、僕のブログのカウンターが20,000を超えていた。何回かPAホームページが刷新されたから、どの時点からかは不明ながら、延べ2万人が僕のブログを「見て」くれたということらしいから、誠に恐れ多いことだ。若しかして中身も「お読み」頂いている方がいたら、更に更に恐縮至極である。そのような方々に心から祈ろう。来年は良い年になりますように・・・!


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