プレミアムエイジ ジョインブログ
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会社人間の心

何者からも拘束されず、強制もされず、24時間全てが自分の意思で過ごせた学生時代。唯一の圧迫はお金。親からの仕送りは10日持たない。学生アルバイトなんて時間の割に金にならない。前月分を貰っても精々10日分の生活費だ。残りの10日がいつも大変。

下宿で3食、日新のチキンラーメン、卵無し。友達と仲良くよく食った。街を歩いていても、通りに面してたレストランの料理の見本によだれが垂れる。高校の時54kgあった体重が47kg。無駄な脂肪はどこにもない。スマートだった。

いよいよ、就職。会社員になると言うことは、僕の中では、学生時代の真逆を行くということ。つまり、サラリーを貰って食事にあり付ける代わりに、上司に四六時中様々な指示命令を受けるということ。

だから、学生生活をお終いにして、統制社会に入って行くには、それはそれは大変な覚悟が要った。当時のヒット曲はビートルズの「ハロー・グッドバイ」。一旦会社に入っても続けて行く自信はまるで無い・・・「ハロー・グッドバイ」。

そう自分自身を予測しながら会社生活がスタートした。配属先はコンピューター部門。これが良かったのだろう。会社にコンピューターが導入されてまだ2~3年。全員がコンピューター・サークルの部員のよう。みんなで勉強しながら試行錯誤。大学で言えばサブ・ゼミ(教授のいない学生だけの自主ゼミ)のような雰囲気だ。

完全なるタテ社会、上下の厳しい掟、というイメージからは程遠い。これなら僕にも務まりそう。食事の方は、会社の寮に入れて貰ったお蔭で朝晩はしっかり食べられるし、誠に旨い。夏には僕の体重が57kgを越えていた。「寮の不味い食事で、数か月で10kgも太った奴はお前が初めてだ」と先輩にからかわれたものだ。正直言って、僕には本当に美味しい食事だったんだ。

同期入社の連中とも良く遊んだ。1~2年くらいは学生気分のまま旅行に飲み会に。ところが3年目位から、考査(勤務評定)によって、少しずつ給料に差が出始めた。ああ、これが会社なんだと実感する。7~8年経つと係長になる奴なれない奴。そんなことが学生時代の友人関係とは異なる、ある種のわだかまりを生む。

そういうことは長い時間掛けて、本人の実力以上にいろんな部門での向き不向きや運不運が大きい要素なんだと思えるようになり、また、本当に凄い奴は凄いと認めることが出来るようになって、やっとそのわだかまりを越えて行くものだが、若い内はなかなか・・・。

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