還暦過ぎた同期会
先週、前の会社の同期入社の集まりがあった。男14名、女2名が集った。前の会社は、前後の年次は大勢入社したのに、僕等の年は丁度コンピュータ導入3年目で、かなり機械化が進むので極端に採用を絞った年だったようだ。男子は総勢24名しか入社しなかった。例年の3分の1だ。
だが、それだけ僕等は濃い関係が出来て、一人一人の人となりや入社後の経歴、出身地や大学、趣味、その他大体のことは分かっている。ただ、この24名の内1人だけは、もう20年以上も前に亡くなっているから、以来男23名の同期会だ。今日参加してくれてる女性の方は、一人は現役のIT企業のSE。もう1人は銀座で画廊を経営する画商。ともに既婚者。
普通、僕等の年になると同年代の様々な会、例えば同窓会の類では何人か直近で欠けていて、最初に、亡くなった某氏のために「黙祷!」から始まるケースが多いのだが、幸いそういう事態には至っていない。
そしてまだまだみんな元気だ。悠々自適、晴耕雨読の生活に入った羨ましい奴は、まだ23人中2~3人程度だ。今、第二の職場で働いている奴は、2年以内に何とか第3の職場に入って70歳まで働くんだと皆に宣言していた。
「何故そんなに働くのか?」という質問に「俺達の世代は、何せ元気でいなくちゃいけねえのよ。若い世代のお荷物にぁ、絶対になっちゃぁいけねえと思うのよ。それには働くことだね。働いている内は元気な証拠だから」と、とても分かり易い答。
「今の職場では70歳までは無理なの?」「そう。ま、それもあるけどね、俺ね、第二の職場に移った時さぁ、初めての仕事だから、何年か振りで一生懸命勉強したんだよね。そういう緊張感っていうのかなぁ、そういうのやってると何か充実感があるんだよね。だから、もう一度、新しい仕事にチャレンジ出来る年齢の内に変わりたいのよ」
凄い奴がいるもんだ。64~65歳くらいまでは、新しい仕事や職場にチャレンジ出来ると、本気で信じ、本気でそうしようと思っているところが凄い。彼を見ていると働くことが生きることに思える。
「人生を楽しむと言うのかな、働いてばかりで、君の楽しみって何?」と聞いてみた。「こうやってみんなの元気な姿をたまに見ること。たまに平日ゴルフをやること。職場の連中と馬鹿話すること。俺さ叔母さん達に人気あってね、彼女達とくっちゃべってると元気貰えるんだよね」
なんか、すっきりしちゃったよ、彼の言うことを聞いてたら。「人生に悩め、その複雑さにもっと苦しめ、そして最後は、シンプルに生きよ」。誰の言葉だったかなぁ。まぁ、誰でもいいや。これからの人生、単純が一番!


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