ライブ・ウィーク
2月19日の埼玉ライブに引き続き、21日には新宿文化センターでライブ・コンサートを行った。「クーペ&Shifo」と一緒に演奏する「おじさんバンド」は全部で7人。Shifoとおじさんバンドが演奏する時の名前は「年取った白雪姫と7人のジジイ達」となる。
だが、皆、仕事を持っているから、実は全員が揃うことは稀なのだ。19日の埼玉ライブでも、クラリネットの松チャンが仕事が忙しくて参加出来なかった。彼は公認会計士だから、今、一年で一番忙しい時期だ。21日も欠席なのは仕方ない。
市役所に勤める斉藤さんも、問題が発生し21日は急遽欠席となってしまった。斉藤さんのパートはギターとボーカルなので、曲のリードを取れるクラリネットとボーカルがいないのは、おじさんバンドにとって痛手なのだが、そこはShifoの歌を中心にして無事何曲か演奏して乗り切った。
僕が大変だったのは、クーペの40年来のお友達である、高岡建治(歌手・俳優・プロゴルファー)の歌のバックをやったことだ。大森教授のピアノ、Shifoのシンセ・ベース、それに僕のドラムの3人で高岡建治のバックバンドをやったのだが、それが決まったのが直前のリハーサルの時だったから、凄く緊張した。
大森教授は、30歳まで銀座を中心にプロのジャズ・ピアニストとして活躍していた人だし、Shifoは勿論プロだ。だけど僕はアマチュアもいいとこ。普通アマチュアは演奏する曲目は本番のライブまで少なくても10回以上、音合せと練習をして臨む。そうでないと自信が持てなくてミスったりあがったり、滅茶苦茶になるからだ。
だが、今回はぶっつけ本番。それもプロ歌手のバック。一曲目、「サニーサイド・オブ・ストリート」。僕はShifoと大森先生を交互に見ながら、慎重にスィングのリズムを刻んだ。それにしても高岡建治は上手い。さすがだ。そして無事終了。高岡氏はその後10分ほど、クーペとの昔話や自信のデビュー当時の話を中心にトークで盛り上げてくれた。
だが、僕はドラム位置に張り付きながらも、それを聞いている余裕がない。次の曲「マイ・ウェイ」が難しいからだ。知らない人はいない有名な曲で、且つ、ゆっくりなバラード。実はこのスローな8ビートというのが、アマチュア・ドラマーには鬼門なのだ。それをぶっつけ本番で、大勢の客の前でやるアマチュアはまずいないだろう。
僕の緊張もピークに達しながらの「マイ・ウェイ」。フランク・シナトラの晩年の名曲。日本語に訳され、日本で初めて歌ったのは、布施明ではなくて高岡建治だったそうだ。でも、残念ながら布施明のヒット曲になってしまったとはご本人の弁。
途中まではノー・ミス、と思う。いやね、自分のこと。それまでハイハット・シンバルで8ビートを刻んでいたが、サビに入り、ライド・シンバルに変えた。その時急にShifoの左手がリズムを取り始めた。僕のリズムが遅れ気味になっていると告げているのだ。
自分では分からなかっただけに、冷や汗が出た。但し、顔はポーカー・フェイス。何とかShifoの左手に合わせて最終盤に。全ての音をブレークして、高岡氏が声を張り上げる最大の山場。「・・・I did it My Way!」。
本当は僕だけブレークしないでバスタムをスティックでローリングして盛り上げるところなのに、完全に忘れて一緒にブレークしてしまった。気が付いた時はもう手遅れ。それでも最後の「Way!」で思いっ切りシンバルを叩きエンディングは決めることが出来た。ハラハラ・ドキドキ・冷や汗混じり。


0 comments
下記のフォームへの入力が必要となります。
コメント欄