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臨時高校同窓会

先月、関西在住の高校同じクラスの連中が、7月の祇園祭りの凄く良い席を沢山取れたので、是非それをハイライトとした同級会をやりたいの、希望者を募るというメールが入った。幹事として名を連ねてる人達とは、そうだなぁ、場所が遠いこともあって20年以上会っていないかな。

地元長野では、毎年秋に同学年の者達が同窓会を定例開催しているし、東京に出て来ている者も多いので、5年に1度くらいの割合で同窓会を行っているが、京都・大阪・神戸など関西の同級生とは殆どそういう機会がなかったのだ。

僕も、祇園祭りは直に見たことがなかったし、そんな桟敷席で見れるのはもう二度とチャンスはないだろうから、是非行きたかったのだが、コンサート予定が入っていて、断らざるを得なかった。

そしたら、半月ほど前、関西幹事の1人、国立民族学博物館の名物館長で民俗学の大家である中牧弘允君が、東京から参加する奴が少ないから、幹事自ら東京に押し掛け、東京で臨時の同窓会を開催するから是非参加せよとのお達し。

それが昨日開催されたのだった。場所は六本木、東京ミッドタウン通り向かいの1つ中に入った所にある「T’sBAR」という名のお店だ。詳しい地図を片手に現場に向かったから見付けるのは簡単、全然問題なし。と思っていた。さて、地図上ではここの筈だが、どこをどう探しても「T’sBAR」という表示がない。

おかしいな?もっと先かなと行ってみたが何もない。もう一度引き返して、大通りからもう一度地図の通りに歩いてみる。またさっきのビルの前。タイ式マッサージの店の看板はあるが、やはり、「T’sBAR」はない。

案内メールのコピーを取り出して、住所を確認。ビル名が書いてあった。ここだ!間違いない。ビルの2階とある。階段を上がったらタイ式マッサージの店の反対側のドアに小さく「T’s」とだけ書いてあった。ドアを開けた。いや、開けようとした。開かない。休みか?嘘だろ!インターフォンがあった。
「すいません。長野高校の中牧さんの友人なのですが・・・」
「お待ちください」
ドアが開いた。髭のマスターらしき男が現れた。そう言えば、中牧君の実弟がやっている店と書いてあったなぁ。どことなく、お兄さんと髭が似ているような気もするが・・・。

彼に先導されて中に進んだら、既に中牧君とT君がソファーに座ってビールを飲んでいた。中牧君は事前に彼のウェブサイトで彼の写真を確認していたから直ぐ分かったが、都庁を定年退職して今はサンデー毎日だというT君は、45年前のスリムで美男子の面影からは想像するのも難しいほどの巨体で、サスペンダーでズボンを吊り下げている姿から小錦を連想してしまった(失礼)。

程なく、東大や慶応の現役の教授達、教育会の重鎮、テレビ局のプロデューサー、評論家、作家などが集まって来た。話をしていると、アッと言う間に45年の時空を越えて当時の仲間に戻れてしまうのが不思議だが、傍から見れば凄い顔ぶれなんだろうなと思いながら、良く飲み良く語った。

今でこそ不動の社会的地位を占めながらも、当時は、高校の部室で煙草も酒もちょくちょくやってたとか、当時の暖房はクラスに薪ストーブ1個だった上、薪が足らず寒くてしょうがないからと、隣のクラスの机をばらして燃やしたり、ある悪さがバレて退学寸前まで追い込まれたりと、結構みんな問題児振りを自慢し告白するちょっと変わった同窓会となった。

緊急の同窓会だったこともあって、集まれる人間は少なかったが、その分、みんなが自由に話せてずっとこのまま話し続けたいと思える会だった。8人中3人はクラスも違って当時それほど親しくはなかったのに、今日で一気に古い友人になった。

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