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日本問題、巨視的アプローチ、その1

珍しく、ジャジー氏が今日の政治の問題に切り込んだ。それに刺激されて神童も書いてみる。ジャジー氏曰く、「そもそも政権の目的は国民を豊かにすることなのに、アメリカの基準の、アメリカと同質のマーケットにすることに一生懸命で、結果、バブルの崩壊と今回の金融危機により、戦後こつこつと物作りを通じて蓄えて来た国富をアメリカに吸い上げられた」。

日本の政治の貧困を指摘しながらも、氏の、物作りへの拘りが感じられる。また、主役が物作りから金融に変わってしまった日本経済の現状への警告とも受け止められる。

確かに金融が産業振興に向けた血流の役割を果たしている内(多分戦後から1980年頃まで)は良かった。産業側も充分大きく成長し、最早銀行から融資を受けなくとも、自前で金を回せるようになると、優良貸付先を失った銀行資金はそれ自体が儲けを求めて無尽蔵に注ぎ込まれるようになる。マネーゲームの一般化だ。

銀行資金は、不動産に集中して、あのバブルを引き起こした。そういう意味では、ジャジー氏が言う通り、金融資本主義の持つ牙や毒を政治がコントロール出来なかった良い標本だ。

これをアメリカから見るとどう見えるか。膨大な軍事コストも払わず、冷戦の陰でしこたま儲けた日本。彼らの富の何割かはアメリカが頂く権利がある・・・と思っても不思議でない。アメリカの不動産や企業を史上最高値で日本企業に買わせ、その後、日本経済の崩壊を待って、安値で買い叩く。日本株を高値で売り抜き、経済崩壊後安値で買い戻す。

1985年の「プラザ合意」がこのシナリオの始まりだった。レーガン大統領の米国は、巨額の財政赤字と経常赤字の「双子の赤字」に陥った上、ドルの大幅な上昇に直面していた。米英日独仏によるこの会議で、ドル高是正(円高誘導)と各国の内需拡大で米国の貿易赤字を解消しようとするレーガン政権の要求を丸飲みしたのは日本だけだった。

急激な円高は産業の空洞化(海外移転)を加速し、内需拡大のため超低金利政策は当然の如く日本をバブル経済に突入させた。そして、そのバブルの崩壊と共に、日本の富のアメリカ吸い上げ物語は完結した。あ~あ。

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