初芝居(1)
昨日東京郊外の立派なホールで、コンサートと芝居をやった。場所はパルテノン多摩というパルテノン宮殿のような外観を持つ多摩地区屈指のコンサート・ホールだった。そこの小ホール(300名収容)で開催したのだ。
勿論、「クーペ&Shifo」と一緒に演じたのだが、いつものコンサートと違うのは、一部が音楽、二部が芝居だったことだ。
一部では、おじさんバンドだけの演奏で3曲、「シング・シング・シング」「ルート66」「小さな花」を演奏した。「ルート66」は斎藤さんとマンディーのボーカルをフィーチャーして、「小さな花」はマッちゃんのクラリネットを中心にして。3曲とも店でも、コンサートでも何十回となくやって来た曲だった。「ルート66」と「小さな花」は会場からも温かい拍手を貰えた。
ただ、全員で最初に演奏した「シング・シング・シング」は、返しのモニターが近くに無く、且つ、二部の芝居のためにドラムセットを移動させなくて済むように、皆から離れて一番後に位置したから、皆の音が全く聞こえなくて、途中かなりリズムのズレが目立ってしまった。
この曲は大体、フロアータム(右脇の大きめのドラム)を強打するのが特徴の曲なのだ。だから、要するに自分のドラムの音で、ベースの音もピアノの音も全く聞こえなくなったのだ。途中一旦ストップして、次の段落から入り直すというミスを犯してしまった。しかしこれは言い訳である。
鶴見という、プロバンド側のドラマーがいる。プロバンドの演奏に移った後、鶴見の演奏を注視した。彼も僕と同じ場所でドラム演奏しているが、全くズレないし正確だ。
終ってから聞いてみた。
「鶴見さん、他の人の音、ちゃんと聞こえていました?」
「いや、今日は、最悪の場所でしたね。返し(モニター・スピーカー)は舞台の最前列にあるだけで、舞台袖両サイドの客席向けのスピーカーもドラムよりかなり前だったからね」
「それでも、全然狂わないのは流石プロです」
「ああいう状況では、自分のドラムの音で他が聞こえなくなっちゃうから、相当意識して抑えないとね」
なるほど。他の音が聞こえることを最優先して自分のドラムの音を抑える、か。状況に応じないで、いつもの強さを覚えている手の記憶に任せてはいけないということか。また一つ失敗から学んだ。音楽って、みんなの音を聞きながら自分のパートを弾いて、みんなで共同して作り上げて行くものだということを再認識させられた。
さて、いよいよ芝居だ。小学校以来50年振りのセリフ入りの芝居。練習は4日前から2回のみ。不安にならない方がおかしい。それが控えていたから、音楽演奏の方に集中力が回らなかったのかな。音の大きさよりも、そちらの方が失敗のホントの理由だったりして・・・。
有料でご来場頂いた皆様、ミスしてどうもスイマセン。


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