民主党
鳩山首相がオバマ大統領と会談した。単に新たに日本の首相になった人物と、アメリカの新しい大統領が会談したというだけではない。ある意味歴史的な会談だ。
理由の一つは、国民の意思により民主党政権が誕生し、日本で初めて二大政党制が実現、歴史上初の民主党同士のトップ会談となったということだ。
その二は、日本では、果たして鳩山民主党は、長い間政権を担った自民党よりマシな政治を行えるのかと不安と期待が入り混じった目で注視されている。一方、歴史始まって以来初の黒人大統領は、果たしてどこまでアメリカと世界を良い方向に導けるかという目で世界から注視されている点である。
僕が思ったのは、世界に向けて発信したオバマ大統領の核廃絶に向けた熱いメッセージと、鳩山首相の国連での温室ガス25%削減演説とは共に、前政権とは全く違う思い切った方針を打ち出せたという意味に於いて、世界に対しては上々の滑り出しと言って良いだろうということだ。
だがこれを、国内の反対論に押され、単なるアドバルーンにしてしまうと、一気に両首脳は、いや両国とも世界の信頼を失う。メッセージが先に発信されて、国内世論が後から付いて行くのか、行かないのか。大きな分かれ道になるだろう。
下手すればオバマ大統領は軍産共同体を敵に回すことになる。ケネディー元大統領の二の舞だけは避けて貰いたい。核で武装したアメリカ、核に守られたアメリカに慣れている国民の、核が無くなった時の不安感(無防備感)がどう世論に表れるのか。核廃絶は言うは安く行うは難くの代表例と言って良い。
鳩山首相は、オバマ大統領の核無き世界の呼び掛けに呼応して、世界で唯一の被爆国として、核の無い世界を目指す責任があると国連で演説した。各国首脳には是非広島・長崎を訪れてその悲惨さを感じ取って欲しいと訴え、日本は核武装する力が充分ありながら、それをしなかったのは、この悲惨な被爆体験があるからだと述べた。大変説得力のある言い方だった。そして、日本は非核三原則を貫くことを世界に向けて発信した。
鳩山首相の世界デビューは、ここまでは、頗る付きの合格点だ。だが、北朝鮮の核実験やミサイル発射の時、非核三原則の見直しに言及したこともある鳩山さん。何があっても貫けますか?北朝鮮が何かやらかす度に、核武装や集団自衛権を言い立てる有力議員が出て来る日本。「ぶれない・揺らがない・誤魔化さない」政権三原則の方も、宜しく頼みますよ、鳩山さん。


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