コーラス隊
土曜日、近くの町のお祭りで、知り合いのコーラス隊が約50分間、コンサートを行うと言うので行って来た。
そこは東京郊外のニュータウン。お祭りと言っても、私鉄沿線の駅ビルを中心とした地元の音楽フェスティバルだ。
沢山の出店が出て、あちこちに特設ステージもある。そこでは地元出身の音楽家や素人バンドがジャズやロックを演奏している。ステージの前は沢山椅子とテーブルが置かれ、大勢が思い思いに飲み物を飲みながら音楽に聞き入っている。
吉祥寺や阿佐ヶ谷のジャズ・フェスティバルは大変有名だが、ここでも音楽を中心にした、街興しの大イベントのようで、今年で12回目になる盛大な祭りだった。
お目当てのコーラス隊のコンサート会場は、これらの野外特設ステージではなく駅に隣接した商業施設内の室内の多目的ホールだった。多目的ホールと言っても、ちゃんと劇場風に階段状の客席があり、150人ほど収容出来る立派なホールだ。
午後3時半からというスタートだったが僕が会場入りしたのは3時40分。既にコンサートが始まっていた。女性陣14~15名、男性陣3名がステージで歌っている。あの時の人達が身体中で歌ってる。彼等の晴れ舞台。みんな表情が輝いている。
このコーラス隊、名前を「TUBASA」と言う。昨年秋まで4年間、「クーペ&Shifo」のバック・コーラスをやってくれていた。Shifoがずっと指導して来たコーラス・グループなのだ。
僕等おじさんバンドにとっても、4年間、コンサートではいつも一緒だったから、殆ど、友達以上家族未満と言っても過言でない音楽仲間だった。
平均年齢は僕等より20~25歳、或いはそれ以上若く、女性が圧倒的に多いコーラス隊だったが、コンサートの打ち上げやハロウィンやクリスマス・パーティーなど、おじさんバンドも年齢差を感じないで一緒に盛り上がれる、本当に楽しいメンバー達だった。
それが、昨年秋に、サザンオールスターズ同様に、暫くは「クーペ&Shifo」とコーラス隊は別々に活動して、夫々が自立してより高く新しいレベルを目指すことになったのだった。おじさんバンドは勿論「クーペ&Shifo」と一緒に活動しているが、どこか淋しさを感じる。
音楽の方向性のことなので、素人のおじさんバンド・メンバーは誰も口に出して言わないが、みんな、いつの日かまた一緒にやれることを願っている。
事前に何も打ち合わせをした訳ではないのに、コンサート会場におじさんバンドから3人駆け付けていた。それに何より、Shifoが来ていたのは嬉しいサプライズだった。コーラス隊は全部で10数曲歌ったが、その中に「アメージン・グレイス」「見上げてごらん夜の星を」「アイ・ウィル・フォロー・ヒム」が入っていた。
この3曲は昨年まで、日比谷野音・国際フォーラム・NHKホールなど、思い出に残る場所でShifo指揮の下、「クーペ&Shifo」と一緒にコーラス隊が歌った曲目だった。
それを今、先生だったShifoの前で、生き生きと歌ってる。何だか胸が熱くなった。それはShifoの胸中を思ってだったのか、コーラス隊からの「私達、やっぱりこの曲が好きです」と言うメッセージに聞こえたからか、定かではなかったが、嬉しかった、感動した。


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