ライブ三昧の週末(4)-完-
1時間くらいの演奏時間だろうと思って来ているから、15分には驚いた。会場への機材運び込みとセットアップで30分は掛かっているのに演奏は15分。ウ~ン。
多くて5曲だなと思った。その点はクーペもShifoも同じことを思ったらしく、やはり5曲で終えた。
①「素晴らしき世界」(歌クーペ)
②「カモナ・マイ・ハウス」(歌shifo)
③「枯葉」(歌Shifo)
④「あなたに思い出あげれなかった」(歌Shifo)
⑤「スタンド・バイ・ミー」(歌クーペ)
折角、「お祭りマンボ」用に、リスクを犯してバスタムを運び込んだのに、「お祭りマンボはやれなかった。15分じゃしょうがないね。
終った時、X氏がわざわざステージにやって来て、「クーペ&Shifo」に「ありがとう」と言いながら握手を求めていた。そして、僕とも握手してくれて「クーペを宜しくお願いしますね」と仰る。クーペとは血肉を分けた兄弟みたいな付き合いだったんだろうなと、その時思った。
そこには笑顔が優しく、至って腰の低いX氏の姿があった。周囲は直ぐにも切れ易いお兄さん達が大勢いるが、右のつばさの巨頭ともなると風格が全く違う。
「いえ、こちらこそ、いつもクーペさんにはお世話になっているんですよ」。
僕達は楽器はそのままにして、円卓に戻って、中華料理を頂いた。50分ほど経ってしまったフカひれスープは、残念ながら冷たく固まってしまったが、材料と味はとても良いことが分かる。温かかったら本当に美味しかったんだろうな。
回転テーブルの上には沢山の皿が並んでいた。僕は片っ端から平らげて行った。ステージ上では芸人がしゃべっている。隣の純次さんに聞いたら、1人は「島田洋八」(がばいばあちゃんの著者、島田洋七の漫才コンビ相方)、もう1人は「桜木健一」(柔道一直線)だと言う。そう言えばどこかで見た記憶が。
その後は、カラオケ大会になり、スタートから約3時間後、中締めの三本締めでお開きとなった。
スピーカーやドラム、キーボード、ウッドベースなど、重い物を一生懸命運んで車に詰め込み、汗だくになってクーペの店まで戻った。そこでまた、沢山の荷物を降ろし、明日から直ぐにライブバーとして稼動出来るように、店の中に全てをセッティングし直した。
それが全て終ったのは夜の10時半。この日の午後、店に集まって機材を車に積み込み始めたのが3時だったから、15分の演奏のために7時間半掛けたことになる。会社と違って音楽の世界は、決して「効率」なんて問題にしちゃぁ、いけないんだよ。きっと。
ドラムその他の機材の解体・車への運び込み・組み立て準備を都合2回行ったのだ。還暦過ぎの労働にしちゃぁ、ちとキツイ。足がガクガクする。肩で息する。あぁ、くたびれた。
少し腹も減った。そうだ、引き出物は赤飯かシュウマイだったな。紙袋の中に、折り詰大のものが綺麗な紙に包まれて入っている。
開けてみた。なに~ぃ!?文庫本が2冊。X氏の2代前の、大日本××会の初代会長を取上げたノンフィクション小説の上下だった。これじゃ喰えねーよー!!!
ライブ三昧の週末-完-


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