感動
クーペが劇団を立ち上げ、スタッフを集めた。結局13人の軍団になったようだ。みんな照明も音響も舞台美術も未経験者。劇団なんてやったことのない人達だが、兎に角ポジティブで元気な若者。若者じゃない人も多いけど。
市民団体としても認められ、補助金も下りることになった。劇団で町づくり。出演者は町の住人、シニア中心。何かが始まる予感。団塊世代劇団は正にタイムリーな企画かも知れない。劇団名「笑タイム」。
団塊世代の培った業務ノウハウ・人生経験・趣味・スキルを、どう世の為人の為に活かせるか、どう地域貢献に繋げられるか。そうは言ってもなかなか難しい、続かない、広がらない。団塊世代の社会貢献。「プレミアムエイジ」の最大テーマでもある。東京郊外で、一つの実験が芝居という形でスタートする。
ところで、13人のスタッフの中に、介護士の女性がいる。9月くらいから何回かクーペの店で見掛けていた人だが、先週のおじさんバンドの日(毎週金曜、実は練習日)に初めて話す機会があった。
「9月にお寺でライブやりましたよね。あの時、おじさんバンドの演奏を初めて聞いて、とても感動してしまって、それからたまにですけど、この店に来させて貰ってます」
「え? おじさんバンドにじゃなくて、クーペ&Shifoに感動したんでしょう?」
「勿論、クーペさんもShifoさんも素晴らしかったんですけど、私が感動したのはおじさんバンドなんです。おじさんバンドが凄く軽快で音楽の優しさとか楽しさがビンビン伝わって来て、鳥肌が立ちました。ホントですよ!」
「いやー、そう言って貰うと、嘘でも嬉しいですねぇ」
「嘘じゃありません。ホントなんですから」
こんな褒め方されたの初めてだから、大いに戸惑いながらの会話だった。何せ鳥肌が立ったと言うんだから。
「鳥肌って、凄く感動した時も立つけど、身の毛がよだつ時も立つよね?」
「勿論感動した方ですよ。それに、今日はマンディーさんもいらして、やっとおじさんバンドのボーカルが聴けて幸せです」
過去数度、店で見掛けたけど、彼女特にそんな素振りじゃなかったのに、成る程ね。この日、彼女が興奮気味なのは、初めてマンディーに会えて、お寺の時と同じように彼の歌が聴けたからだとやっと理解が出来た。妙な安心。妙な納得。
僕はマンディーを呼んで会話に入って貰った。


0 comments
下記のフォームへの入力が必要となります。
コメント欄