プレミアムエイジ ジョインブログ
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ちょっといい話

  知人に、人の能力を引き出す研究の第一人者で、ある大学の先生をしているA女史がいる。彼女のブログを時々覗かせて貰うのだが、こんないい話が載っていた。

  A女史はある人物を名前を伏せて紹介しているのだが、その人物は、東京デズニーランドを、世界にあるデズニーランドの中でも世界一の集客ランドにした人だ。A女史はこの人物に関して、ブログで度々触れている。

  A女史は彼を「神様」と呼ぶ。「集客力の神様」と言われる人物だからだ。察するに、私が認識している人物と同じなら、堀貞一郎という人ではないかと思う。昔、正力松太郎に掛け合って、民放のテレビ局を作らせた人物。

  団塊の世代の人なら、昔のテレビ番組「シャボン玉ホリデー」をご存知だろう。そのプロデューサーでもある。放送作家として青島幸雄を発掘した人としても有名だ。東京オリンピックでも大阪万博でも彼の企画力は群を抜き悉く成功して行った。

  その彼が、デズニーランドの日本誘致を成功させ、日本での責任者として全体をプロデュースして、大成功を収めた人物、当時デズニーランドを運営する会社オリエンタルランドの社長である。彼の凄さは、開業直後から世界各地のデズニーランドの中で、ずっと世界一の観客数と収益を記録し続けたことだ。

  彼の哲学として、テレビにも講演にも一切出ない。益して、ドラマ化や映画化の話には一切乗らない。唯一、観客に如何に感動を与えられるかにしか興味がないようなのだ。

  以下、A女史が直接堀貞一郎氏に会ってインタビューした時の話。

  その堀氏にも、師匠がいた。堀氏が様々なプロデュースでどんなに活躍しようと、何年経っても、何十年経ってもその師匠、「君は、まだまだ、だな」と言うのみ。決して褒めず、励ましたりもしない厳しい眼差しの人だったらしい。

  1983年、堀氏は師匠を東京デズニーランドのオープニング・セレモニーにお招きして自ら案内をして廻った。その時、師匠は遂に「俺を、超えたな」と言ってくれたらしい。A女史が、

「それで堀さんはどう思われましたか?」

と聞くと、

「あぁ、私は、もう、一生この人を越えられない! と、その時、思いましたよ」

と答えた。

  偉大な師匠と出色の弟子の関係を表す極みのエピソードだ。弟子が世界1位になるまで「まだ、まだ」と言い続けられる師匠を持った堀氏の幸せを思う。

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