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男6人湯布院の旅(5)

 
  大型タクシーに乗り込み、阿蘇に向かう途中、「九重夢の大吊橋」に立ち寄った。まだ朝9時過ぎ。300m超の長い吊橋を渡るのには、谷風も冷たく少々季節が合わない。

  でも、昨日から空一面雲一つ無い日本晴れの下、僕は気持ち良く歩いたが、谷底から170m強ある高さに、高所恐怖症のKさんとWさんは、無言でそろりそろりと歩いているのが可笑しかった。

  この長さ日本一の吊り橋、3年前に完成したものだという。今では必ず観光バスが立ち寄る人気の観光スポットのようだ。だが、この日は、まだ朝早かったせいか、はたまた冬真っ只中のせいか、人は疎らだった。僕等にはそれは好都合だったが。

   吊り橋を往復して、再び、タクシーに乗り込み、「山並みハイウェイ」を西に、九重連峰を横断して阿蘇山に向かう。

  途中、阿蘇一帯が一望出来る場所に車を止め、写真撮影。僕は2年前にも阿蘇に来ているので、初めてのメンバーに説明してあげた。まずは、向かいに見える阿蘇五岳について。その形がお釈迦様が仰向けに寝ている姿に似ていることから、涅槃像と言われていることを。

「左が頭部、山の稜線が横顔に見えない?」

「あぁ、ホントだ! 人の顔だ! 髪の毛を左の方に伸ばしている。右の方に胸が有ってお腹があって、あれ、お臍の辺りから煙が上がってるね」

「あそこが中岳という山で、今も噴煙を上げているところ。お臍でお茶沸かす、ってこのことだね?」

  そしてカルデラについて。

「阿蘇は大昔、大噴火によって空洞になった地下がドスンと陥没して出来た地形なんだよ。カルデラと呼ばれる地形でね、スペイン語で鍋のこと。フライパンの形と思ってよ。その規模が物凄いの。外輪山はフライパンの外側の高い所。今いるところが外輪山の上。ほら、ぐるりと外輪山が円形に左右に延びてるでしょ。そして、普通、反対側があの涅槃像だと思うよね?」

「え?! 違うの?」

「阿蘇五岳はフライパンの真ん中に出来た卵焼きと思ってよ。外輪山のここの反対側は、涅槃像の更に向こうなんだ。ここからは見えないけど」

「物凄いスケールなんだ!」

  友人は絶句していた。僕も澄み渡った天気の中で、この大パノラマを再びみることが出来、涅槃像にまた会えて、とても幸せな気分になった。

  その後一行は、立野という所で昼食を取ってから、中岳の噴火口を目指し、麓からケーブルカーで火口を見に行った。本日は、噴火も小さくガスの発生もないということで火口を目の当たりにすることが出来た。火口の周囲には、トーチカのような無数の避難場所があり、ものものしい雰囲気を醸し出していた。

  前回阿蘇に来た時は火口まで行けなかったから、やっと本丸に辿り着けたと思った。

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