プレミアムエイジ ジョインブログ
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沖縄(9)  - 完 -

  
  その晩は、直ぐ近くでマスターのお母様が経営する民宿があり、そこに泊めて貰ったのだが、翌朝、宿泊代を払おうとしても、そのお母さん、「昨晩は大変協力して頂いたようなので結構です」と受け取りを拒否されてしまった。マスターには大きな借りが出来た。

  翌日は、大森教授と2人午後の飛行機までの時間、2箇所に絞って観光した。1つが読谷村の残波岬近くの「むら咲きむら」。広い場所に琉球時代の住居・街並みを再現した観光スポットで、中では100種類に及ぶ様々な体験をすることが出来る。

  入場料500円也を払って中に入ったが、日曜日にも拘わらず、入場者の姿は僕等以外見当たらない。まだ早い時間だからだろうか。それでも朝10時は過ぎているのだが。ここは一般の観光コースには入っていないそうだが、新婚さんには人気スポットだとか。

  確かに、古き琉球を思わせる家並みと石造りの塀、ガジュマルの鬱蒼とした木々。近くには東シナ海が広がる印象深い場所。夫々の建物の中に入ると、シーサーの色付けや装飾品作りなどを実体験出来る教室が沢山用意されている。新婚旅行の思い出としてそれらに挑戦するカップルも多かろう。

  そんな場所なのに、大森教授と僕の他は誰もいない。彼もきっと同じことを思ったに違いない。「贅沢は言わないが、せめて相手が女性だったらなぁ」と。(それが贅沢?)

  「むら咲きむら」を後にして、車で一路那覇へ。途中、普天間、嘉手納などの標識が現れる。5月に結論を出すというが、鳩山さん一体どうするんだろう? 58号線を南に向かう車のカーナビには、道路の左側に何も書かれていない敷地がずっと続いている。嘉手納基地だ。沖縄の占領状態は今も続いている。

  2つ目の観光スポット、那覇国際通り近くの「牧志公設市場」。「むら咲きむら」もこの「市場」も大森教授は大変詳しく、僕のガイドを務めてくれたようなもの。市場1階は通常の売り場、観光客でごった返していた。2階は大食堂だった。何件もの食堂が連なって相当大きな収容能力がありそうだが、やはり、大勢の観光客に占拠されている。

  ここだけを見る限り、日本一活況を呈する場所のように見える。丁度昼食どきということもあって、最初の一周で僕等2人が座れるテーブルが見付からず、2周目に入って丁度立ち上がった客の後に滑り込めた。チャンプル料理とトーフヨーをつまみにビールを頼み、沖縄最後の乾杯。昨晩の豚シャブの美味しさを忘れられず、アグー料理の定食で腹を満たした。

  いやー、今回の沖縄ツアーも大森教授と一緒だったので、良く飲んだ。良く食べた。前回(2008年12月)も彼と行動を共にしたから、最初サッパリ分からなかった那覇市内の位置関係もかなり詳しくなった。

  大森教授は午後3時の飛行機ということで、一足先に空港に向かった。僕は、国際通りを散歩して、路上で繰り広げられる大道芸のパフォーマンスに見入ったり、みやげ物などを買って時間を潰し、5時過ぎの飛行機で羽田に向かった。

                           沖縄  ― 完 ―
  

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