新しいビジネスモデル
昨日、府中カントリー・クラブで行なわれた、あるゴルフ・コンペに参加して来た。トムソンネットという会社が毎年、関係企業や取引先企業を招いて春に実施している定例のコンペだ。この会社の社長のM氏は、僕の前の会社のシステム部門の2年先輩である。僕自身はトムソンネット社とは直接の仕事の関係はないのだが、昔の誼で必ず呼んで貰っている。
この会社のユニークさがテレビで取上げられたりしたが、その第1は、社員が1人もいないこと。社長のM氏だけしか専属がいない。2つ目に、会社発足時に募った1人当り10万円の小口出資者や、その後応募した活動参加者が全部リタイヤ組であること。
第3に、そのメンバー達全員が、M氏の出身会社の枠を超えて、同じ損保業界のシステム部門出身者だということ。5年前、数人で始めた会社であるが、現在では、それこそ損保全社のシステムOBが名前を登録している。悪名高い特殊法人や公益法人などではなく、純粋に民間のシニア・ベンチャー企業である。業界全社のOBが名を連ねる私企業なんて他にない。今や30~40名のOBが参加しているという。
ユニークさの第4は、仕事の仕方が、歴史的な株式会社誕生の原点に近いやり方だということ。ある仕事がこの会社に持ち込まれると、登録しているメンバーに知らせ、この指止まれ方式で業務に当たり、必要コストを差し引いた受託費を参加者全員で按分する方式なのだ。
今回、ゴルフ・コンペに参加したら、7組もの大コンペで驚いた。大盛況だった。コンペ終了後のパーティーでは、コンペ初参加の人達が順番に挨拶していたが、今年1月から、トムソンネットに生保王手のOBの方が加わったようだ。損保だけの会社から、生保も加えて、保険業界のOB会社に発展しているのを目の当たりにした。
新顔の損保リタイア組も増えているが、取引先企業も沢山参加していた。野村総研、マイクロソフト、日立情報、富士通、PFU、ソフトハウス等々、多数。
トムソンネットのビジネスの柱は、損保システムに従事するSEに対する損保講習の請負いである。講習を行なう対象企業は、損保のシステム作りに参入しているベンダーやソフトハウスなどであるが、一番の顧客は損保会社自身のシステム子会社であり、そのプロパー社員教育のニーズが強いという。彼等が系統だった損保講座を受ける機会が極めて少ないか、全く無いからだ。
また、新設保険会社や外資系保険会社、SI事業者などに対するシステム計画や構築のコンサル、その延長線としてのシステム開発などを引き受ける。更に、海外視察も頻繁に行い、先進事例紹介や、業界全体のシステム・コスト・ダウンのための米国業界標準化成功事例などを既存損保会社に紹介している。
トムソンネットの創成期に、SE講習の最初のリハーサルを兼ねた研修のために、僕の会社がモルモット役になったことなど思い出すと、今のこの隆盛は目を見張る思いだ。
リタイア組が、現役時代に培った知識やノウハウ・経験などを活かし、社会に貢献することは、我がプレミアムエイジの理念とも一致する。今後も続々と誕生するシステムOB達のために、更に頑張って行って欲しいと思う。


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