プレミアムエイジ ジョインブログ
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パーティーが終わった(4) ― 完 ―

 
  最後の曲(6曲目)は「おじさんバンド」だけで演奏する「ダイアナ」。ステージの一番後方に位置するドラムスの僕は、みんなが一生懸命にこの「ダイアナ」を歌い演奏する後ろ姿を見て、何故か胸にジーンと来てしまった。

  今日の主催側でもある僕に配慮して、「おじさんバンド」の曲をラストに持って来てくれた、クーペの気遣いを感じたのもあった。3週間前に奥様をなくしたばかりのマンディーが、喪も明けないのに、僕のために駆け付けて、こうして元気に歌ってくれている姿に感動したのかもしれない。

  暫く音楽活動を休止していたマッちゃんも、会社合併のためシステム統合が大変で、自分の時間さえなくなっていたヨッ君も、急遽来てくれたので、久方ぶりに7人全員が揃ったのが嬉しかった。「クーペ&Shifo」も、僕の戦友で親友のJTのためにベストを尽くそうとしてくれているのがビンビン伝わって来る。

  更に、公的立場にあり超多忙な筈の猪瀬が、JTと僕のためにわざわざ時間を割いて駆け付けてくれたことなどが、一つずつ僕の胸に刺さり涙腺を刺激するので、ラストの曲で僕の感情の蓋が一気に開きそうになったが、僕はみんなに気付かれないように、一番後ろで、必死に堪え、リズムの正確性を期して「ダイアナ」を叩き終えた。

  実は、この日を迎えるに当って、僕はある覚悟を持って臨んだのだ。いつのことだったか思い出せないくらい、このところ「おじさんバンド」が7人全員揃うことはなくなっていた。今回偶然にも全員が集まってくれることになったが、夫々が抱える深刻な事情があり、今後も7人で活動していくのは、現実的にはもう無理なのかも知れないと思っていた。

  その意味で、今回の演奏は7人で行なう最後のライブと、僕は勝手に位置付けたのだ。その後のことは、人数を減らして再出発するのか、他のメンバーとセッションを組むのか、はたまた、終わりになるのか、暫くは成り行きに任せるのが良いだろうと思った。

  今回のステージでは有終の美をどう飾るか、そればかり考えた。それには、「おじさんバンド」のレパートリーに、最後に加えた「ダイアナ」を思い出の曲として演奏するのが良いだろう。

  実際この「ダイアナ」を演奏してみると、過去最高の出来映えだった。これで終わるなんてとんでもない、そう思った。この7人で、もっともっといろんなジャンルに挑戦出来るし、何よりも、「おじさんバンド」で演奏する楽しさを思い出した。

  僕が抑えがたい感動を覚えた、本当の理由はこのことだった。この7人でまた新たな挑戦をしたい。僕にとってこれに勝るバンドはあり得ないと気付いた瞬間だったのだ。

  アンコールはShifoの「どっちでも不思議」。いつ聴いても名曲だなと思うのだが、この日は、ステージ中盤で、Shifoがソロで歌った「答えは土の中」が、予想以上のハイライトとなってしまっていたので、それに少し負けたかも知れない。

  終わってから僕は出口でお客様のお見送りをしたのだが、大反響とはこのこと。いろいろな人から、「答えは土の中」のCDが欲しい、「答えは土の中」の詩が凄くいい、Shifoさんの声は心を洗われるよう、今日のライブは最近行ったコンサートでナンバー・ワンだ、等々。

  新保険会社を何としても成功させたいと、ここのところ、僕もJTも、自然と気合が入る準備期間だったが、僕も何回か呼ばれた他の企業のパーティーとは違い、満足と感動とを招待客に持ち帰って貰えたことを確信し、心の中で僕はJTと固い握手をしたのだった。

  新会社、あとは結果を出すのみ。

                                 パーティーが終わった  ― 完 ―
 

2 comments

1 エイジ { 07.09.10 at 2:26 pm }

こんなご苦労のお陰でパーティーは大成功、
9人のミュージシャンの皆様、本当にありがとうございました。

神童さん、友情感謝!!
お客様も最高でした。こんな素晴らしいライブ、また企画できればいいですね!
ほんとうに好きなこと、イベントの裏方で味わう感動なんですが、久しく忘れていた隠れ趣味を思いださていただきました。ていただきました。

2 シンドバッド { 07.10.10 at 1:54 pm }

良い機会を与えて貰い、何とか皆さんに受入れて頂いたとすれば、これに勝る喜びはありません。こちらこそありがとうございました。
おじさんバンドも、私を除いて全員50代。公私ともに超多忙で、沢山の問題に立ち向かわねばならない時期だけに、以前のようにバンド活動が簡単ではなくなって来ていましたが、全員が集合出来た今回のコンサートで、ライブの頻度は減らしてでも、続けて行く価値のある仲間だと、このパーティーで再確信出来ました。
私にとっては、会社もバンドも新たな出発の時です。

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