プレミアムエイジ ジョインブログ
Random header image... Refresh for more!

Posts from — 1月 2012

熊谷守一講

 

       
                 吉田氏の写真拝借

 

  出身会社の2年後輩に熊谷君という人がいる。彼は僕と同じ町に住んでいるので、遠いゴルフ場に行くのも、彼と行き帰りの車の運転を交代でやると負担も少なく大変便利なのである。

  また、地元で僕らのバンドのライブの時は良く応援に来てくれるし、家の近くで一緒に飲むことも多い。最近、ボーカリストとして僕らのバンドで「ダンシング・オールナイト」を歌って観客を大いに沸かせてくれたその人である。

  その彼が、61歳からは会社の再雇用制度に乗って今年度まで4年間、頑張って来たが、この3月末で完全リタイアすると言う。その後の計画を聞いてみたらこれがなかなか素晴らしいのだ。

  彼は、あの洋画家「熊谷守一」の曾孫なのである。ダラッと寝転ぶ猫の絵をご存知の方も多いと思う。人物像にしろ動物にしろ、或いは、山や花もそうだが、画家生活後半の絵は輪郭がはっきり描かれることが特長なので、直ぐに「熊谷守一」の絵と分かる。

  ご自身の人生は、幼い子供に先立たれたり、極貧の生活の中で絵を画き続けたり、決して順風満帆とは言えない辛い経験をしながら、彼の絵は見る者の心をホワッとさせてくれる。

  死なれた子供の遺骨を抱いて、残された家族3人が並んで焼き場を後にする図も有名だが、その絵にしても、喪失感とか寂寥感とか、或いは、慟哭にも似た風景であって不思議でないのに、何故か、寧ろ、家族愛のような、ほのぼの感さえ感じてしまうのだ。

  もしかしたら、僕の感じ方がおかしいのかも知れないが、その絵を、埼玉県立美術館で開催された「熊谷守一展」で観た時の偽らざる感想だった。彼の絵には、人の心に優しさや温かさを思い出させてくれる何かがある。

  僕が好きな絵は、前述の猫の絵なのだが、以前、熊谷君から頂いた「熊谷守一画集」にあるその絵を見ると、疲れている時も、嫌なことがあった時も、「まっ、いいか」となるのだ。これ程癒してくれる絵は他にない。僕にとっては、それこそ鬱病防止薬なのだ。

  その彼は、池袋の自宅で仙人のような生活をしていたが、ある時、文部省(当時)から、文化勲章を授与するから、(天皇からの)授与式に出席するよう要請された。彼はいろいろ考えて「着て行くものがないので」と言って、勲章そのものを辞退してしまった。叙勲に全く価値を置かない「守一」の本領発揮の場面だった。痛快!

  前置きが長くなった。熊谷君が打ち明けてくれた、彼のリタイア後の計画に戻ろう。彼は現在の住居は東京郊外であるが、月の3分の2は故郷(岐阜県中津川)に戻って、「熊谷守一講」を開くと言うのだ。これは、彼の言によれば、地元でも「熊谷守一」を知らない人が増えていることに加え、中学・高校の友人達が必死に様々な町興しの努力をしているので、自分も一役買いたい。

  「熊谷守一」をまずは皆に知って貰う目的で、自ら講師になって「守一」の作品や業績を公演形式で何回かのシリーズでやる。その後、「守一」の作品が所蔵されている全国各地の美術館の学芸員を招いてセミナーなどもやりたい。

  これらを通して仲間作りが出来たら、みんなで手分けして、「熊谷守一」関連資料を集め、研究討議を繰り返し、町興しのための作戦会議を行なう。

  そうは言っても最初から大きなことは出来ないから、第一目標は、全国に散った「熊谷守一」の1,000枚(普通の画家だと1万点以上あるらしいが、守一は約1,000枚しか画かなかった)の絵画の所在地の地図を作成することに置く。

  最終は、勿論、全国から1,000枚の絵を借りだして、壮大な展覧会を行なうこと。残りの人生をこの実現に賭けてみたいと彼は僕に熱く語った。勿論、いつか自治体が動いて、また、スポンサーが現れて、地元に「熊谷守一美術館」を設立出来ればなぁ、と彼の夢は膨らむ。

  エイジ氏が熊谷君に言う。「私は熊谷守一という人物像にとても惹かれる。だから、このプロジェクト全面支援させて欲しい。神童さん、その魅力的人物、小説にしましょうよ」。エッ? 僕かい?

1月 30, 2012   15 Comments

ソロ・デビュー

 

      KとM の歌声①  Photo by Morikawa

      KとM の歌声①  Photo by Morikawa

  今回から、Mさんが「のどごし生バンド」初の女性専属ボーカリストとしてメンバーに加わった。マンスリー・ライブの1週間前の土曜日は新子安の大森教授宅のスタジオで練習するのが恒例になってる。Mさんはそこで、大森教授が前から女性シンガーには是非歌って欲しいと言っていた「さよならはダンスの後に」を見事に披露して、この日のマンスリー・ライブでのデビューとなった。

  彼女は、長いことコーラス隊で歌っていたので、声の出し方も音程の取り方も凄くしっかりしているから、おじさん達も全員が一発で気に入ったのだった。

  僕らのマンスリー・ライブではこれまでも、MさんはKさんと一緒に何度も僕の歌をバック・コーラスで助けてくれたし、Kさんとのデュオでステージを盛り上げて貰って来たから、今更デビューと言うのは少々変なのだけれど、Mさんがソロで歌うのは確かにこれが初めてだから、正しくはMさんの「ソロ・デビュー」なのだ。

  この日、Kさんも駆け付けてくれて、「のどごし生~」の第1ステージの最後ではMさんと2人で「恋のバカンス」を歌ってくれた。次の「ASMOブラザーズ」のステージの後は、いよいよMさんのソロ・デビューだ。

  例によって、「のどごし生~」が3~4曲演奏し、K&Bの「リベル・タンゴ」のあと、Mさんの「さよならはダンスの後に」が始まった。僕も少し緊張感を持ってイントロのルンバのリズムを刻んだ。

  歌い出した。Mさんの澄んだ声がこの曲のイメージにピッタリだ。そして歌が上手い。客席を見れば、皆さんが「これはいいねぇ」という表情で彼女を見詰めているのが分かる。尤も、この日の客席は、「ASMOブラザーズ」のIさんの友人達(僕の先輩・元上司達)が多く、「恋のバカンス」にしろ「さよならはダンスの後に」にせよ、彼等の青春真っ只中の頃のヒット曲だから、聞きたくない訳がない。

  歌が終った時、僕は思わずステージ上で、「Mさん、倍賞千恵子とソックリだったよ」と言ってしまった。彼女の返事は「それって、嬉しくない!」だった。

  そりゃそうだよな。ものまね歌合戦をやっている訳じゃないから、こういう褒め方は褒めていないことになる。彼女のオリジナリティーにこそ感想を言ってやらなければいけない。

  声に艶がある。高音が少しフラット気味になる人が多いが、最後までしっかり音程がキープされていた。リズムがピッタリだった。ここまで言うと文句の付けようが無いとなるが、1つだけ注文するとすれば声量だと思う。彼女の声量はもっと出る筈。2倍と言わなくても今の1.5倍くらいになれば、歌い始めの一瞬で人々の心を掴めるようになるだろう。

  おじさんバンドに楽しみな人が入ってくれた。後はKさんが、サポート・シンガーの立場から、いつ正式加入してくれるかだな。

      KとM の歌声①  Photo by Morikawa

      KとM の歌声②  Photo by Morikawa

1月 24, 2012   No Comments

男声コーラス

 

     ASMOブラザーズ  Photo by Morikawa

     ASMOブラザーズ  Photo by Morikawa

  「のどごし生バンド」、1月の第3土曜マンスリー・ライブは、ゲスト・バンドとして初めて、コーラス・グループをお招きした。男性4人から成るグループで、W大混声合唱団の時のメンバーが退職後、トップ・テナー、セカンド・テナー、バリトン、バスから1人ずつ選ばれて(とは本人達の弁)50年ぶりに再結成したのだそうだ。

  結成後は、地域の老人ホームや病院など、或いは、祭りのステージなどでコンサートを重ね、今回、初めてライブハウス出演となったと言う。

  このカルテットの名前は「ASMOブラザーズ」と言って、4人の現在の住まいの住所の頭文字を並べたということだが、「明日も」「明日も」「明日も」ということで、ずっと続けて行こうという4人の誓いの意味を掛けているとのことだ。

  今回、「ASMOブラザーズ」とのジョイントが実現したのだが、実は、半年ほど前に、グループのリーダーIさんから、「神童さん達ほど本格的じゃないんだけど、僕らもコーラス・カルテットを作って、あちこちでコンサートやってるんだよ」と耳打ちされたことがあった。

  Iさんは会社の先輩で、昔、男声カルテットを組んで、様々な会社のイベントで歌っていたのを良く覚えている。当時も、180cm近いジャンボな身体から発せられるIさんのテナーの声の素晴らしさを知っていたので、僕は「是非、我々のマンスリー・ライブに出演して下さい」とお願いをした。

  なかなかタイミングが合わなかったのだが、遂に今月それが実現した。

  19:30からまず30分間「のどごし生バンド」が演奏し、20:00から「ASMOブラザーズ」が30分歌ってくれた。その後21:20まで「のどごし~」の第2ステージを行なったのだが、僕が想像した通り、やはりこの日のメイン・イベントは「ASMOブラザーズ」だった。

  4人の音程がしっかりしていて、聞いていて気持ちが良い。皆さん、僕より2~3歳ほど年上の方々ですが、声が良く出ていてキレイ。コーラスの命はハーモニーと思うが、彼等のそれは年輪も伴うから、凄く優しく心に響くのだ。

  途中、ミスもあったのだが、その時のおじ様達の表情が、何か悪戯を見つかってしまった男の子のようで、何とも微笑ましかった。そう思ったのは僕だけじゃないと思う。本人達が気付いていない彼等の魅力の一つだ。

  「ASMOブラザーズ」の歌った主な曲は、いざ起て戦人よ、この道、ふるさと、何曲かの黒人霊歌などだった。Iさん、是非またいつか、ジョイントしましょう。

      のどごし生バンド  Photo  by  Morikawa 

      のどごし生バンド  Photo by Morikawa 

1月 23, 2012   No Comments

好き勝手

中欧の旅 061-2

  ライブなどの会場で親しい人に良く聞かれます。「奥様は来られないんですか?」とか「ご家族の皆さんは来られるんでしょ?」とか。

  1月8日のライブの時も、当り前のように何人かに聞かれました。思い上がって言うのでは決してないんだけど、誤解しないで欲しいんだけど、僕にそう聞くのは、多分なんだけど、「この晴れ舞台に奥様は?」という素直な質問なのでしょうね。

  はっきり言いましょう? 絶対に来ません。何故? 7~8年前、地元のホールで、あるプロのデュオのコンサートの時、会社のバンドで前座を務めたことがありました。その時、僕は、30数年ぶりにドラムを再開して間もない頃で、今思えばよくそんな腕前で、出たもんだ、というレベルでした。

  それでもカミサンを誘ったら、興味津々と言った感じで聞きに来てくれたんです。でも、それ以来彼女は絶対に来ません。

  あの時、彼女にとって2つの不幸が重なったんですね。一つは、会社の連中が大勢詰め掛けていて、僕がその会社の責任者だったこともあって、コンサートが始まる前にロビーなどでやたらと挨拶せざるを得なかったことです。

  もう一つは、これが致命的だったんだと思うのですが、僕のドラムのレベルが酷過ぎて、大勢の社員達と挨拶したその会場で、彼女は相当恥ずかしい思いをしたってことだと思いますね。

  以来、ライブの会場が、日比谷野音だの国際フォーラムだのNHKホールだのと誘っても二度と来ることはありませんでした。因みに、子供達も最初のカミサンの体験談を聞いているので、一度もライブに来たことはありません。

  共通の趣味は共にするが、夫々の趣味は互いに干渉せず好きにやろう、がそれ以来の暗黙のルールになりました。共通の趣味は2人で旅行することです。毎年1回の海外旅行と年何回かの国内旅行です。現役引退をした年にカナダ、翌年はイタリア、昨年は3.11に中欧に旅立ちました。今年はトルコと言っていますが、さて・・・。

  カミサンの趣味は身体を鍛えることで、毎日のようにジムに通い、ウォーキングを欠かさず、お友達とお茶すると言ったところでしょうか。

  僕は僕で、バンドにゴルフに飲み会にと好き勝手やらせて貰っていますので、これはこれでいいかなと思っています。お互い自由が好きで相手を縛らない、こんな関係が出来上がっています。

  まっ、そうは言っても、圧倒的に「好き勝手」やらせて貰っているのは僕の方。それを許してくれているカミサンが、昨日38度の熱を出して寝込んでしまったのです。その夜は、東中野のライブハウスで、学生バンドの仲間だったA君と一緒にジャズの練習をする日でした。

  行きたいのは山々でしたが、さすがに病人を放って遊びに行ったのでは、この1年の「好き勝手」に大きな支障を来たすので、隠忍自重して、A君に断わりのメールを入れました。彼からの返信も「奥様を大切に!」でした。

  うん、これで今年もどんどん「好き勝手」をやれる筈です。東中野に行かないで良かった。

1月 20, 2012   No Comments

今週末はマンスリー・ライブ

       のどごし生バンド  Photo By Koyo

       のどごし生バンド  Photo By Koyo

  今週末(21日)は、「のどごし生バンド」(おじさんバンド)の第3土曜マンスリー・ライブの日です。今月は男性コーラス・グループ「ASMOブラザーズ」を迎え、アカペラで歌うカルテットの力強く美しいハーモニーをお楽しみ下さい。

  「ASMOブラザーズ」は学生時代に鳴らした男声カルテットですが、40年振りに再結成して、現在は様々な施設への慰問ライブや、地域の祭りの舞台などで活動をされています。

  「のどごし生バンド」が、コーラス・グループをゲストにお呼びするのは初めてですが、これまでとは少し趣の違う、大人の雰囲気のライブとなると思います。

  皆様、是非、ご家族・ご友人お誘い合わせの上お越し頂きますよう、心よりお願い申し上げます。

                     記

日時  1月21日(土) 19:00 開場、 19:30 開演

場所  多摩センター 「音楽工房コルコバード」(ライブハウス)
      http://www2.tbb.t-com.ne.jp/corcovado/ (地図・TEL)

     多摩センター駅 徒歩5分
     サンリオ・ピューロランドの真後ろの通り沿い
     (ピューロランドと極楽の湯の間一番奥の階段下りた所)
     京王相模原線(調布駅乗換え 多摩センター駅下車)
     小田急相模線(新百合ヶ丘駅乗換え 多摩センター駅下車)

出演  のどごし生バンド(おじさんバンド)
     ASMOブラザーズ

曲目  のどごし生バンド
       鈴懸の径、バードランドの子守歌、ソダンソ・サンバ、
       オール・オブ・ミー、アンチェイン・マイ・ハート他

     ASMOブラザーズ
       黒人霊歌、日本の歌など

値段  入場料1,000円+飲み物代(酒類500円、ジュース類300円~)
     食事を済ませてからの入場をお勧めします。

                                 神童覇道

1月 17, 2012   No Comments

「AD音楽祭」が終った(完)

 

      全員で「人生の扉」  「みずすまし」と歌姫

      全員で「人生の扉」  「みずすまし」と歌姫

  4番打者でトリを務めたのは、僕と共同主催者のK君率いる「みずすまし」だ。彼等は何年か前、学生時代に組んでいた同名のフォーク・グループを再結成して、京都(K君以外は京都在住)でライブ活動を始めたという。

  その後、東京で初めてライブを行なった時、K君からの連絡で会社の友人が大勢駆け付け、その中に、O君やT君やI君や僕などがいて、彼等の2回目のライブの時に、幾つかバンド出演して会社の「音楽祭」にしようとの声が上がり、以降、現在の形が定着したのだった。

  レパートリーは70年代の日本のフォークやニューミュージックと言われた時代の曲を得意としている。ガロ・かぐや姫・アリスなど、この4人組の大変綺麗なコーラスを聞いていると、本当に懐かしく、当時の楽しかったことやほろ苦いことなどが鮮明に思い出され、暫し感傷に浸るような気分にさえなってしまう。

  最後は出演者全員と客席全員で「人生の扉」と「見上げてごらん夜の星を」を大合唱して「AD音楽祭」は幕を閉じた。

  終了後、友人達や僕の知らない多くの人からも声を掛けられた。「凄く良かった。来て良かった」「皆さん、ハイレベルで驚きました」「素晴らしい時間をありがとうございました」「料理もお酒もグー。音楽はもっとグー」「ここはいい会場ですね。音響が良くて聞いててとても気持ち良かったです」等など、お世辞にしてもこれ程まで口々に言って頂いた演奏会は初めてだった。

  主催者としては、1人6千円という入場料が最後まで気になっていて、それに見合うだけの内容だったのかどうかとても不安だったが、控え目に言おう。「この音楽祭は成功だった」と。

  本場アメリカから招かれたビッグな黒人ジャズメンや、日本の有名プレーヤーが連日演奏を繰り広げる、東京で「ブルーノート」と並び称されるような凄い所で、気持ち良く演奏で来たのは、当ブログ「プレミアムエイジ」のブロガーの1人「エイジ」のご子息が以前音楽の仕事をしていた時からここ「ブルース・アレイ」の社長と昵懇の仲で、彼が今回の仲介役を買って出てくれたからに他ならない。

  そのRK君に心から感謝すると同時に、「ブルース・アレイ」の社長、並びに、僕らとの窓口役になってくれたSさんとそのスタッフの皆さんにも感謝したい。

  また、何と言っても100名の予定を30名もオーバーするほど大勢の皆さんに集まって頂けたことは、僕らの今後の音楽活動にとって大変な勇気を貰えたことに他なりません。皆さん本当にありがとうございました。次回の「音楽祭」、必ずやりますよ。

                  「AD音楽祭」が終った  ― 完 ―

            超満員の会場  感謝

            超満員の会場  感謝

1月 13, 2012   8 Comments

「AD音楽祭」が終った(3)

        ブルーグラス  伊藤ユニット

        ブルーグラス  伊藤ユニット

  今回、「ダンディー・クイーン」を、まずまずの出来栄えにしてくれたのは、しっかりした演奏で盛り上げてくれた、ソプラノ・サックス、アルト・サックス、フルートのTK君と、コンサート・マスター役を買ってくれたキーボードのKo君、そしてベースのKi君の3人だ。

  TK君は、Tama kodama の名前で、R&Bやジャズのライブを定例でやっているセミプロだし、Ko君もジャズ・ギターで音楽仲間と麻布のライブハウスに定期出演している実力者だ。また、Ki君は50歳を過ぎて会社を辞め、ギター職人の道を選ぶほどの根っからの音楽好きだ。こんな3人が「ダンディー・クイーン」を支えてくれたから、他のメンバーも安心して歌えたのだと思う。

  さて、3組目は「伊藤ユニット」の登場だ。ブルーグラスという、アメリカに入植したスコッチ・アイリッシュの伝承音楽をベースにして独自の発展を遂げた音楽ジャンルを、バンジョーの伊藤さん・フィドル(バイオリン)の山崎さんの2人で3曲聞かせてくれた。

  この2人は、日本のブルーグラス界で5本の指に入る人達だという。僕らのように8人ものメンバーがステージに上がってパフォーマンスするのと違い、2人は椅子に腰掛けて、 静かに演奏し、静かに語り掛けているのに、存在感と言うか貫禄とかオーラとかと言ったものが聞く者に伝わるのだろう、会場の130人が物音一つさせないで、全員が集中して聞いているのが分かる。

  その存在感は、音楽性の高さだけでなく、端的に言えば2人共常人を超える巨体の所以もある。その上、伊藤さんを見れば、どう見ても外人(俳優のジャンレノのソックリさん)にしか見えないから、アメリカの本場からやって来たデュオのような錯覚に襲われる。こういう人がAD社の現役組にはいるのだ。

  年配者にはブルーグラスのファンも多いが、若い人には馴染みが薄いかも知れない。だが、こういう音楽に触れられるという意味で、我が「AD音楽祭」も捨てたもんじゃない。

1月 12, 2012   No Comments

「AD音楽祭」が終った(2)

   デスペラードを歌うO君 右はコーラスのクミコ

   デスペラードを歌うO君 右はコーラスのクミコ

  さて、2番目は僕らの番だ。11月に急遽結成したバンドで「ダンディー・クイーン」という。元々僕がいた損保のシステム関連会社に「イーグルス」や「ドゥービー・ブラザーズ」を得意とするバンド「OGサウンズ」があった。

  前回までは、そのバンドに本社の音楽好き1名が加わって「音楽祭」に出演したのでバンド名は「OGサウンズ」のままだったが、今回は、元のシステム会社のバンドからは、リード・ギターのO君とベースのK君とドラムの僕だけで、あとの5人は「あいおいニッセイ同和損保」本社の、Mr.ダンディーが3人、Ms.クイーン2人参加してくれてたので、全く新しいバンドとして再スタートを切ったのだった。

  リハーサルの時から感じているが、ここ「ブルース・アレイ」は音響が物凄くいい。マイクも30cm離しても感度がいいし、キーボードもサックスもエレキギターも音がクリアだ。いつものライブハウスとは設備のレベルが違うし、PA技術者の技術も超一流であることが分かる。

  僕はそんな場所で演奏出来ることが嬉しくてしょうがない。最初はインストゥルメントでベンチャーズの「10番街の殺人」でスタートし、次にキーボードのKo君の歌う「ウィ・アー・ザ・ワールド」。そして、2人のクイーン「K&K」(クミコ&ケイコ)の登場だ。「恋のバカンス」を2人で、「ウィスキーはお好きでしょ」「人生の扉」をクミコがソロで歌った。

  「K&K」は、ボーカルやコーラスでライブ出演するのは初めてで、朝からどうにも落ち着かない様子だったが、歌い出したらなかなかどうして、リハの時よりもよっぽどノリが良かった。これだけ音響が良いと凄く歌い易いのだろうな。彼女等のデビューは大成功だった。

  ここで、隠し玉ミスターXの登場だ。歌うは「もんた&ブラザーズ」の「ダンシング・オールナイト」。彼が歌いだした瞬間、場内は騒然となった。まさか、彼が歌うとは誰も思っていなかったからだ。その上、声が「もんた」そっくりで歌も「もんた」ばりに上手いから、やんやの喝采となった。彼とは、よく知られた存在のKu君のことだ。

 ミスターX ことKu君 「ダンシング・オールナイト」を歌う

 ミスターX ことKu君 「ダンシング・オールナイト」を歌う

   カラオケで彼の素晴らしい演歌は何回か聞いているが、ここまで、本格ロック調の曲を、こんな大ステージで堂々と歌えるとは思わなかった。やるねぇ、Ku君。

  この会場を大いに沸かした「ダンシング・オールナイト」の後を受けて歌える奴はO君しかいない。イーグルスの「デスペラード」。自分達で言うのも変だが、この「デスペラード」は歌も演奏も最も自信のあるナンバーなのだ。

  激しい曲の後、このしんみりした曲で観客を引き付けることが出来るかどうかだったが、終わった後の友人達の感想では「あのギターの人の歌、良かったね。かなり年季の入ったミュージシャンだと思った」というものだった。

  最後は、恥ずかしながら、僕がドラムを叩きながら「K&K」のバック・コーラスに乗って「アンチェイン・マイ・ハート」を歌う。その前に、こんなに大勢の方々にお越し頂いた御礼の言葉を述べたが、余計だったかも知れない。その上、いつもの口上を忘れてしまった。「この曲は瞳を閉じて聴いて頂くととても良い歌になります。ついでに耳も閉じて貰えると完璧です」と言うのを。

  歌い始めて直ぐに、マイクの感度の良さを感じ、そうなれば自然とノッて行けるので、最後まで気持ち良く歌えることが出来た。あぁ、気持ち良かった。いつかまた是非ここでやりたい、「のどごし生バンド」とも。「ザ・タペストリー」とも。

        「アンチェイン・マイ・ハート」

        「アンチェイン・マイ・ハート」

1月 11, 2012   No Comments

「AD音楽祭」が終った(1)

                                      

     「AD音楽祭」 イン ブルース・アレイ

     「AD音楽祭」 イン ブルース・アレイ

  去る1月8日、目黒の「ブルース・アレイ」で「AD音楽祭」(Aioi-nissey Dowa)が開催され、バンド・メンバーを含めて、100名の定員を30名も超える大盛況となった。僕等出演者は朝10時半に会場に集合し、楽器のチューニング等の準備に入り、11時からは、出演の逆順で15分ずつの音出しとリハを行い、12時15分に会場を開けた。

   「ブルース・アレイ」の係員は、80名くらいがベスト、多くて100名と言っていたから、当初は、バンド・メンバー(18人)含めて100名のつもりだったが、11月に案内を出したら数日で満杯となり締め切らざるを得なかった。

  その後はキャンセル待ちとして受け付けたが、その待ち行列が半端じゃなく、店側と相談して、何とか詰め込んで今回の130人規模のライブとなったのだった。その意味では、会場は決して狭くない筈が、テーブル間の余裕がなく、来場者にはご不便を感じさせたかも知れない。

  この場を借りてお詫び申し上げます共に、それだけ多くの方にお越し頂きまして、心から感謝申し上げます。

  12時15分から13時まで食事タイムにさせて頂き、ビュッフェ・スタイルの昼食と、ビール・ワイン・ハイボール・サワー等々飲み放題で楽しい一時を過ごして頂く趣向だ。ただ、僕も共同主催者のK君も、事前にここの食事がどうなのか食べてみたことがなかったから、多少心配があった。

  ところが、ライブ後に何人もの方から、料理がとても美味しかった、飲み物も旨かったとお褒めを頂き、ホッとしたのだった。尤も、歌と演奏も良かったと褒められたのもあるけど。

  さて13時になった。出演するバンドは全部で4つ。トップ・バッターは「7th West」。AD社の本社ビル7階西翼部署を中心とした若手のバンドだ。若手と言っても他のバンドが50代60代の人達だから、相対的な意味でしかないが・・・

  彼等は今回3回目の出演だ。仕事が最も忙しい連中だから、他でライブをやっている人達でもなく、毎年「音楽祭」のためにだけ集まり練習して当日を迎えるので、上達するには時間が掛かると思っていたが、何の何の、過去2回とは見違えるような出来栄えだった。

  特に、ドラムのT君は、肩の力が抜けて来ていて、2曲目(夜空のムコウ)3曲目(イノセント・ワールド)はロックのリズムがこの上なく正確になっていた。また、ギターのTさん(女性)は初回からギター教室に通って腕を磨いて来ただけのことはある、リード・ギターの役割を見事に果たしていた。

  リード・ボーカルのM君の歌の上手さは元々有名だったが、今回のステージで特筆すべきは、彼のMCが観客に完全に受け入れられたことだろう。実はこれ、歌を上手く歌う以上に、MCで客の心を掴むことの方が遥かに難しいのだ。

  この日のために遠く熊本の赴任地から駆けつけたギターのW君、今回がキーボード奏者としてデビューの舞台となったKさん、良く頑張りました。「7th West」の音楽監督でベース担当のY君、見違えるようなレベルに一気に引き上げた手腕は大したもの。次の出番を待つ僕らが始めてプレッシャーを感じたんだから。

         「7th West」 の演奏風景

         「7th West」 の演奏風景

1月 10, 2012   3 Comments

ブルース・アレイ

                               

              

  1月4日は僕の仕事始めの日。その日の夜から僕はスタジオで1人練習を続けている。今晩で3日連続となる。明日の午後は最終のバンド練習日。そして明後日(8日)が本番なのだ。

  今回は初めての曲が多い上に、やたらとブレーク・ポイントも多く、2拍3連の個所も幾つかある。そこを全員がピタッと合わせないとシャレにもならない。繰り返し練習して、身体に覚え込ますのだ。

  明後日(8日)の本番とは、出身会社の「AD音楽祭」のこと。「AD」とは「あいおいニッセイ同和損保」の略だ。年一回の開催で今回が4回目。社外からプロやセミプロも加わるので結構レベルが高い。

  それを知ってか知らずか、11月にチケットを売り出したら、6千円と決して安くないのに3日間で110席全部売り切れた。尤も、ビュッフェ形式の食事は出るし飲み放題故の人気かも知れないが・・・

  昨年末、会場となる目黒「ブルース・アレイ」に最終打合せに行った。午後3時前後だったが、丁度その時、夜のステージのために黒人ジャズ・バンドがリハーサル中だった。本場のジャズだから聞き惚れてしまう。

  音響も抜群で、アンプ・スピーカー類の装置も超一流だし、PA(音響技術者)も超一流なのが良く分かる。青山の「ブルーノート」をライバル視しているだけのことはある。

  「ブルース・アレイ」はほぼ正方形のフロアで、その一隅を広めに取って三角形のステージにしている。ステージの両サイドの壁には大きなプロジェクターが掛けられ、ステージの模様を映し出すらしい。また、オーナーの自慢らしいが、壁面に3枚の絵が掲げられている。マイルス・デービス直筆の絵画だそうだ。

  打合せと下見を兼ねたその日、同行した共同主催者の1人であるK君も僕も、こんな本格的ジャズ・クラブで演奏出来る幸せをふつふつと感じたのだった。

  さて、8日の本番は如何に? しかしながら、気負い込むと返って失敗するもので、やはりいつものように、幸せを感じながら楽しむことが一番だ。

1月 6, 2012   1 Comment