ソロ・デビュー

KとM の歌声① Photo by Morikawa
今回から、Mさんが「のどごし生バンド」初の女性専属ボーカリストとしてメンバーに加わった。マンスリー・ライブの1週間前の土曜日は新子安の大森教授宅のスタジオで練習するのが恒例になってる。Mさんはそこで、大森教授が前から女性シンガーには是非歌って欲しいと言っていた「さよならはダンスの後に」を見事に披露して、この日のマンスリー・ライブでのデビューとなった。
彼女は、長いことコーラス隊で歌っていたので、声の出し方も音程の取り方も凄くしっかりしているから、おじさん達も全員が一発で気に入ったのだった。
僕らのマンスリー・ライブではこれまでも、MさんはKさんと一緒に何度も僕の歌をバック・コーラスで助けてくれたし、Kさんとのデュオでステージを盛り上げて貰って来たから、今更デビューと言うのは少々変なのだけれど、Mさんがソロで歌うのは確かにこれが初めてだから、正しくはMさんの「ソロ・デビュー」なのだ。
この日、Kさんも駆け付けてくれて、「のどごし生~」の第1ステージの最後ではMさんと2人で「恋のバカンス」を歌ってくれた。次の「ASMOブラザーズ」のステージの後は、いよいよMさんのソロ・デビューだ。
例によって、「のどごし生~」が3~4曲演奏し、K&Bの「リベル・タンゴ」のあと、Mさんの「さよならはダンスの後に」が始まった。僕も少し緊張感を持ってイントロのルンバのリズムを刻んだ。
歌い出した。Mさんの澄んだ声がこの曲のイメージにピッタリだ。そして歌が上手い。客席を見れば、皆さんが「これはいいねぇ」という表情で彼女を見詰めているのが分かる。尤も、この日の客席は、「ASMOブラザーズ」のIさんの友人達(僕の先輩・元上司達)が多く、「恋のバカンス」にしろ「さよならはダンスの後に」にせよ、彼等の青春真っ只中の頃のヒット曲だから、聞きたくない訳がない。
歌が終った時、僕は思わずステージ上で、「Mさん、倍賞千恵子とソックリだったよ」と言ってしまった。彼女の返事は「それって、嬉しくない!」だった。
そりゃそうだよな。ものまね歌合戦をやっている訳じゃないから、こういう褒め方は褒めていないことになる。彼女のオリジナリティーにこそ感想を言ってやらなければいけない。
声に艶がある。高音が少しフラット気味になる人が多いが、最後までしっかり音程がキープされていた。リズムがピッタリだった。ここまで言うと文句の付けようが無いとなるが、1つだけ注文するとすれば声量だと思う。彼女の声量はもっと出る筈。2倍と言わなくても今の1.5倍くらいになれば、歌い始めの一瞬で人々の心を掴めるようになるだろう。
おじさんバンドに楽しみな人が入ってくれた。後はKさんが、サポート・シンガーの立場から、いつ正式加入してくれるかだな。

KとM の歌声② Photo by Morikawa


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