プレミアムエイジ ジョインブログ
Random header image... Refresh for more!

京都小旅行 (完)

          銀閣寺       Photo  by  Shindou  

          銀閣寺       Photo by Shindou  

  銀閣寺は勿論高校の修学旅行で来ていると思うけど全くその時の記憶が無い。社会人になって3年目の夏、今は亡き親友のM君と2人、ドライブで山陰地方まで旅行したことがある。その時、名神を京都で降りて一箇所だけお寺に寄ろう、ということになって2人の意見が一致したのが銀閣寺だった。

  その時の銀閣は、正に、煌びやかとは無縁の古びたお寺という趣だった。参拝者もあまりいなくて寂しいお寺だという印象だった。それがどうだ。境内には外人さんを含めて大勢が押し寄せていた。ビックリしたのは庭に白砂で固められた大きなオブジェ風の向月台と、中国の西湖を模して造られたという銀沙灘(ぎんしゃだん)の砂紋が不思議な雰囲気を醸し出していることだ。

       向月台と銀沙灘          Photo by  Shindou

       向月台と銀沙灘     Photo by Shindou

  向月台は円錐の形に固めた砂の上部を平らに切り取ったような体裁をしている。銀沙灘は丸い地面に広めの直線を何本も描いている。遠くから見ると、丁度ゴルフ場のフェアウェイのように互い違いに模様が見える。こんなの昔あったけ? 記憶が定かでないといってもこれを見た記憶が全くないし、銀閣寺には悪いが、あの詫び寂びの銀閣に幾何学模様は合わないと思った。

  そして、今回の京都小旅行で5つ目の驚きがあった。銀閣寺の正面の小山は見るだけのものだった筈が、山の上まで遊歩道になっていて銀閣を上から見下ろす景色を楽しむようになっていたのだ。これなども、金閣寺に比べ参拝者が桁違いに少ない銀閣寺の観光客集めの作戦だったのではないかと疑った。

  疑いはしたが、小山の上から見下ろすと、背景に下界の京の町並みを背負って佇む銀閣寺の姿が、想像を超えた素晴らしさだったことは記さねばなるまい。

  銀閣寺を出てまだ午後2時前だった。京都駅に3時半過ぎまでに戻れば良いからと、平安神宮と二条城の2箇所を市バスで巡って3時半ごろ京都駅に戻った。

          平安神宮      Photo by Shindou

          平安神宮      Photo by Shindou

  僕らがさんざん使った500円の市バス一日乗車券。多分1人3,000円分くらい使わせて貰ったから非常に安いし便利だった。これから京都に行かれる方には是非お勧めしたい。一日有効だから夜まで使い続けたら5,000円分くらいなるだろうと思った瞬間、閃いた。

  駅前のバスターミナルで一日乗車券を売っているが、もしこれから購入しようという若い2人連れがいたら、無料進呈しようと。

  まだ3時半だからいる筈。やはりいた。自動販売機の前で財布からお金を出そうとしていたカップルの男性の方にカミサンが言った。「良かったらこれを使って。私達もう使わないから」。

  「えっ、いいんですか?」と言いながらも怪訝な表情の彼。「私達はこれから新幹線で東京に帰るの。この乗車券はまだ終バスまで7時間は使えるから」とカミサン。カップルの彼女の方が「折角のご好意なんだから頂きましょうよ」と彼に言う。そして2人声を揃えて「ありがとうございます!」。関東の人間のようだ。関東の夫婦はいつも決断するのは女性の方だ。

  彼等に一日乗車券を進呈した後、僕は何だか市バスに対して営業妨害したような気分になり、それをカミサンに言うと、「記名式でも写真付きでもないカードなんだから、使い回しOKという意味でしょ? 何か問題でも?」だって。

  それにしたって、僕らと次のカップルで本当に1日14時間も使い続けられたら5,000円分を遥かに超えることは確実だ。元値の500円しか収入がないんだからどうなってるんだろう? 

  2日間、久し振りの京都を満喫して「のぞみ」に乗り込み帰路についた。次は、出来れば、紅葉か雪か桜の季節に京都を味わってみたいものだ。

                            京都小旅行  - 完 -

          二条城        Photo  by  Shindou

          二条城        Photo by Shindou

0 comments

コメンはありません。

下記のフォームへの入力が必要となります。

コメント欄