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懇話会という名の同好会


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  出身会社のOB会の中には幾つもの同好会がある。その一つに「懇話会」というのがあって、隔月に1回、OBの中から誰か一人に講師をお願いして、その人の現在の活動内容を発表して貰う会がある。

  OB達は実に様々な活動をしているものだ。趣味の世界で師匠なっている者、資格を取得して観光地の案内ボランティアをしている者、退職後英語の特訓をして友人2人ヨーロッパ中を何か月か旅行した者、退職後に俳優に転じてテレビ・ドラマにCMにと出演している者など。

  いやはや、皆さん元気元気。そして、現役時代よりも(失礼)生き生き活動されている。そういう人達の話を聞くと、僕も心から頑張らねばと思う。落ち込んだり悩んだり迷ったりしている場合か、と叱咤されているように感じる。

  そんな中で、今回の例会では、僕の2年先輩のMさんが壇上に立った。僕の入社以来彼が退職するまでずっと同じ部門の良き先輩であった。テーマは彼が60歳で立ち上げた「Tネット」という会社についてだった。

  実は、「懇話会」の世話人のS氏(5月までOB会の会長、常任幹事だった僕の上司に当る)から、「神童、I-PADでもスマホでも何でもいいので、最近のIT事情をOB達に易しく話してくれないか」と頼まれたのだが、現役時代ITに関しては嫌というくらい携わったので、退職後はもうその辺りから解放されたくて、今は殆ど関心がない。

  Sさんには、「折角のお話だが」と事情を話してお断りした。そしたら、「君の音楽活動についてでもいいから頼むよ」と来た。音楽活動については、音楽を聞いて貰わないと話にならない。口だけで伝えるのは、丁度美味しい食べ物を口頭で伝えるのと同じで聞いている方にはチッとも心に刺さらない。

  Sさんが何故音楽のことを言うかといえば、いつも千葉の奥地から遥々横浜新子安のライブに来て頂いているからなのだが。その意味では、大変僕らのバンドを応援してくれている人だから、同じ断るにも、僕の代わりにどなたか「懇話会」の講師になる人を推薦しないといけない。

  そこで、直ぐに思い付いたのが、先輩のMさんという訳だ。このMさん、彼もOB会の常任幹事だったが、彼が自分の会社で多忙を極め幹事を退任する時、僕を勝手に推薦して常任幹事会に引き摺り込んだ経緯がある。謂わばMさんには貸しがあるのだ。

  Mさんが立ち上げた「Tネット」という会社、これがとってもユニークな会社なのだ。今年10周年を迎えたのだが、普通、同じ会社のOB同士が会社を立ち上げたケースは星の数ほど(にはないが)ある。だがこの会社、出身会社の枠を超えて損保業界各社のOB達が集まって始めた会社なのだ。

  世の中広しと雖も、元ライバル会社のOB、それも損保業界の全ての会社のシステム部門OBを網羅しているのだから奇跡に近い。多分、こういう会社は日本初だと思う。

  その業務も多方面に亘るが、メインは各損保企業のシステム構築に携わるコンピューター・メーカーやソフトハウス、或いは、損保子会社のシステム子会社のSE達を対象とした「損保講座」であり、それら教材の出版であり、彼らの損保企業へのシステム提案のための討論を通じたコンサルなどが柱である。

  損保企業に入社した社員は導入研修やフォローアップ研修で、損保研修を体系的に学ぶが、彼らと一緒にシステム構築に関わる上記の人々はOJTのみで、体系的に損保講座を受けるそのチャンスがないことに目を付けた。これが功を奏してあちこちから引っ張りだこの状況だ。現在は「損保講座」の他に「生保講座」も手掛けている。

  もう一つ、ユニークなのは、専従の役員・社員は2~3人しかおらず、「講座」の先生やコンサルを務める各社のOB達は、手上げ方式で仕事を行い、相手企業から得た代金を皆で山分けする方式であることだ(代金の一部はTネット)。

  なので、OB達は、自分の様々なスケジュールを優先しながら仕事も出来るという、OB達にとっては実に自由度のある制度なのだ。自分の第二の人生を楽しみながら、40年間に培ったノウハウを若い人達伝えるという自己実現の満足度はかなり高いという。この辺りは設立当時「ガイアの夜明け」に取り上げられた。

  Mさんの説明が終わった時、「懇話会」の常連参加者であるK元社長が、「損保講座」が一般講座の他に特別講座という27の専門分野別講座を持っていることに驚きを隠せず、いたく感激していた。

  「業界のOB達がこれほど立派な専門講座を持っているのに、何故現役組はそれが出来ないのか」とか、「M君の下に業界のOBが集まってこういうことをやっているのは初めて知った」とか、「懇話会の歴史は長いが、今回が一番面白かった、ありがとう」を連発していた。

  S氏に講師としてMさんを紹介した僕も鼻が高かった。これに刺激を受けて、僕も迷いを吹っ切って、もう一度今の活動を頑張ろうと思った。その意味で、Mさんの講演は僕に取っても大変有意義であった。

 

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