プレミアムエイジ ジョインブログ
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箱根(下)

  参加者は社外取締役(弁護士)・アクチャリーを含めて全部で9名だ。ゴルフをする者が4名いたので、初日、4人はゴルフの後旅館に向かうことにし、他の面々は午後旅館到着でのんびり温泉で寛ぐことになっていた。

  ゴルフはW社長と若手役員2人、それに僕の4人だ。僕を除けば平均年齢33歳。僕を入れると42歳に跳ね上がる(全く意味のない平均だが)。僕より年齢が半分以下の連中と一緒に回れるゴルフというスポーツを考えた人は天才だな。

  年齢の話の序でに、このベンチャー企業、アルバイトを含めて30余名が在籍しているが、僕ら数人のシニア・メンバーを除くと平均29歳ととても若い会社なのだ。だから、一端勢いに乗ると手が付けられないと言った現象が起き得るものだが、今が正にそれ。会社は倍々ゲームで急成長中である。

  昨年、ある飲み会で友人の猪瀬が僕を見て、「神童、お前若いままだなぁ」と言ったことがある。僕は「今の職場が若者ばかりだから、その環境ホルモンのお蔭かも」と答えたのだった。

  さて、ゴルフ。場所は「富士屋ホテル仙石ゴルフコース」。確か何十年も前に一度回っている場所の筈だ。最初のホールが打ち下ろしで、広いフェアウェイだった印象が残っている。いよいよスタート。1番ホール。微かな記憶と目の前の景色が一致した。

  例えて言えば、丁度野球場のバックネットの上から広いグラウンドに打ち下ろすような解放感だ。これだけ広いと何のプレッシャーもなく思い切り打てる。センター方向に打ちさえすれば良い。「えいや!」。「あらー」ボールは何とチーピン引っ掛け。左に出たボールは更にフックして林の中に・・・

  まさかのOB。センターに打ったつもりが、3塁側スタンドの更に後ろの場外にファウルが飛んで行ったようなもの。頭の隅にも全くなかったOBを朝一でいきなり打ってしまったのだから、あとは推して知るべし。

  若者達の飛距離に負けまいと、力めば力むほど真芯に当たらず2打で彼らの1打目に追い付くケースの何と多いことか。まっ、それでも40年の経験を活かし、寄せとパターで何とか最下位を免れたゴルフではあった。

  ゴルフを終えて、車で芦ノ湖を一望に見渡せる高級旅館「和心亭 豊月」に到着。その旅館の入り口の門を車ごとくぐって入るのだが、その雰囲気が何とも高級料亭のそれなのだ。W社長が言うには、この日は平日でかなり格安のプランだったが、土日だと一人4万円~8万円するらしい。

  僕らが着く少し前に、ゴルフをしない組は旅館に到着したようだった。女性の取締役が1名いるのだが、彼女は午後早く到着して、しっかりエステをした模様。僕らは旅館の女性に案内されてロビーに。そこでウェルカム・ティーを頂く。ティーと言っても本格的な茶器で抹茶を頂いたのだった。これが旨い。添えられていたお菓子も。

  女性取締役は1人部屋とし、僕ともう1人の60代は2人部屋を与えられた。それ以外の6名は全員一緒の部屋だという。2人部屋に案内されて入ってみるとこれが10畳は優にありそうな広い和室で、窓からは芦ノ湖が正面に見えるなかなかの眺望である。

  荷物を置いて、6人部屋を覗いてみた。ロートルに特別待遇(二人部屋)して貰って他の人達がタコ部屋みたいだと申し訳ないと思って確認したかったのだが、これが何と、中が3部屋もあり出窓などもある広い綺麗な部屋だった。この部屋の窓側間口が広いので、芦ノ湖全体が見渡せて、解放感に満ちたとても良い部屋だ。

  やはりここは高そうだと思いながら大浴場に向かう。

  大浴場と言うから、プールのような風呂場をイメージしたが、洗い場が6人分くらいしかないこじんまりとした浴場だった。ここは観光ホテルのような大人数が宿泊するホテルではなく、隠れ家の趣の高級料亭風旅館であり、部屋数もそれほど多くないから、これが適正サイズなのだろう。

  大浴場の奥のドアを開けると露天風呂もある。どちらもやはり趣は落ち着きある佇まいだ。夕食までには随分時間があるようなので、じっくり温泉に浸かることにする。あぁ、極楽極楽。ゴルフの疲れも染み出て行くようだ。

  温泉はいつ以来だったかなと思い出してみる。遠い記憶だなと思った瞬間、そう言えば先週、蓼科の会社の保養所に泊まってゴルフをやったばかりだったのに気が付いた。その保養所にも、蓼科温泉が引かれていて、ここと同じような大きさの大浴場と露天風呂だった。なんだ、とひとりごちて風呂から上がった。

  午後6時。食事と言うか宴会が始まる。会場はこれまた遠い記憶にある雰囲気の部屋だった。つまり、床の間も正面にある20畳近い広い和室(畳の部屋)に、これまた高そうな大テーブルが置いてあり、その両側の椅子席に4人と5人が並び、会食が始まったのだ。

  遠い記憶と言うのは、テレビドラマや映画で、明治政府の要人が外国人を招く場面に、このような和室にテーブルの図が良く登場する。そう思うと、明治の元勲になったような気分で美味しい料理に舌鼓。

  僕らのテーブルに付いてくれた仲居さんの、気の利いた接遇が気持ち良く、話も盛り上がって、2時間半があっという間に過ぎた。若手6人は、これから芦ノ湖湖畔の店に繰り出すようだ。相部屋のM氏は部屋にマッサージ師を呼んだので、僕は邪魔にならないように、もう一度ゆっくり風呂に浸かることにした。

  この時間、僕以外は誰も入浴していない。一人だとかなり広く感じるから不思議だ。闇夜に向かう風呂場の明かりが近くの木々を照らし、何とも幻想的な世界を醸し出している。それを完全に独り占めだ。誠に贅沢な時間である。

  W社長ありがとうね。命の洗濯をさせて貰ったので、あと8か月のラストランをしっかり走り切り、そのあとは勝手応援団を決め込もうと思えるだけの気力が湧いて来た。

                              箱根  ― 完 ―

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1 comment

1 エイジ { 08.05.16 at 2:00 pm }

豪勢!!
箱根の高級旅館か…そいうや利用したことないなあ?
それに引き換え冷房の効かないベンツ軽で猛暑の中、100キロの現実(涙…)

いや、そんな現状を心から喜んでいますよ!!
今後ともよろしくお願い致します。。。

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