プレミアムエイジ ジョインブログ
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同総会(中)

  同窓会出席者の中に、武田徹という男がいた。彼とは小学校から高校まで一緒だった。また、小学校・中学では野球部のチームメイトだった、彼はチームのエース・ピッチャーで、僕は、1番または2番バッターでサードを守っていた。

  高校卒業後、彼は東京の大学に入り、僕は仙台の大学に進んだので、別々の道を歩むことになったのだが、大学一年の春休みに共に長野に帰省していた時、彼が家に呼んでくれたことがあった。

  驚いたことに、彼の部屋にドラムセットが置いてあった。聞けば、大学のサークルでジャズ・ドラムをやっているという。早速「ドラムを聞かせてよ」と頼むと、彼はドラムを叩いて見せてくれた。「おう、カッコいいな」、掛け値なしにそう思った。

  丁度その頃、仙台の仲間でバンドを作ろうとか言う話が持ち上がっていて、僕はドラムをやりたいなと思っていたから、少し叩かせて貰ったが、初めてで旨く行く筈もない。でも、このドラム初体験が今に生きていることを思うと、武田には心から感謝する。

  彼が大学3年4年の時は、学生にとってメジャー中のメジャーだった、W大ニューオリンズ・ジャズ・クラブのレギュラー・ドラマーを務めたのである。あのタモリなども出入していたサークルだという。

  そして今、武田徹は長野県で知らない人がいない程の有名人なのだ。彼は地方放送局(信越放送等)で自分の冠番組を幾つも持つパーソナリティーとして活躍している。だから、4クラス合同の同窓会では皆が彼を離さない。何度も他のクラスの女性陣から声が掛かり、写真に納まっていた。

  彼は、仕事の傍ら音楽活動も継続している。僕の場合は学生時代に音楽活動をしただけで、社会人になって以降30年以上遠ざかった後、再びドラムを叩き始めた口だが、武田はこの50年間ずっと演奏活動を続けているから、彼のジャズ・ドラムは正にプロのレベルにあると言って良い。

  彼は、FM長野でジャズについて大いに語る新番組を始めると言っていた。長いジャズ・ドラマーとしてのキャリアからすれば、ラジオ番組のパーソナリティーとして、既にそういう類の番組はやっていただろうと勝手に想像していたが、ジャズを主題にする番組は初めてなのだそうだ。

  4,000枚に及ぶジャズ・アルバム、スイング・ジャーナルを始めとする雑誌・書籍は部屋に埋まる程だと言う。彼にジャズを語らせたら、そんじょそこらのジャズ評論家はしっぽを巻くだろう。

  幾つもの番組を持って活躍して来た武田が、ジャズの番組を一度もやらなかったのが寧ろ不思議なのだが、多分、己の演奏活動と仕事とを明確に区別して来たということではないか。しかし、古希を迎えて心境が変化し、人間武田徹として番組を作りたいと思った時、最早その区別自体が無意味となり、自分のすべてを曝け出したいと思ったのではないか。大いに期待したい。

  僕が同窓会の会場に入った瞬間に、「おぉ、神童! 遠方からご苦労さん。まだバンド活動やっているんだよなぁ?」と彼が声を掛けてくれた。「勿論やってるよ。12月には仙台公演の予定だよ」と答える。

  「凄いな。前に聞いた時は福岡だの沖縄だの、名古屋だとか言ってたけど、相変わらず全国又に掛けて活動してるんだ。羨ましいよ」と武田。10年前の同じ同窓会で話した時のことを覚えていたようだ。だがそれは、僕ら「のどごし生バンド」がC&Sのバックバンドをやっていた頃の話だった。今はC&Sからは独立して活動している。

  もう8~9年ほど前になるが、長野のホテルでC&Sのコンサートがあり、僕も出演したことがあった。その1週間前には、武田は自分の番組でC&Sコンサートを特集の形で紹介・宣伝してくれたのだった。

  そしてコンサート当日、武田は忙しいスケジュールの合間を縫って、奥様(ジャズ歌手)と一緒に聴きに来てくれた。何となくプロ・ドラマーの前で演奏するのは気恥ずかしかったことを覚えている。

  同窓会がお開きになった時、武田から誘われた。「10月15日に、(長野)市内のレストランでジャズ・ライブやるんだけど、神童も来れたら来てよ」と。実は僕は彼の演奏を直接聞いたのは、学生時代にW大ニューオリンズ・ジャズ・クラブのコンサートに行った時だけなのだ。

  僕は是非とも聞きたいと思い、スマホでスケジュールを確認した。10月15日は・・・、残念! その日は「のどごし生バンド」練習日@新子安「グレコ」となっていた。

  「グレコ」の料理人万作さん夫妻に贈る曲を完成させる日だった。「その日は予定が入っているなぁ。出来れば、今後の君のライブ予定を報せてよ。都合の付く時に絶対聴きに来たいから」。

  僕にとって、武田が今もドラムをやっていることは大変嬉しいし励みになるが、多分彼も同じだろうと思う。小学校以来の幼馴染みが、同じ古希ドラマーとして頑張っている図は、有りそうで、そうそう無いものだ。

  小学校の同窓会で、僕にとって貴重な存在の武田徹と会えたのは大いなる収穫であった。

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