プレミアムエイジ ジョインブログ
Random header image... Refresh for more!

最後の車(中編)

  さて、RX-8を諦めたのは良いが、次の車を何にするか決めるのが大変だった。次も3ナンバーの車にするのは難しい事情があったからだ。

  僕等夫婦は、以前の戸建て住宅からマンションに移り住んで9年になる。その間、僕の車は前の家の駐車場に留めていた(徒歩5~6分)。ところが今は、古い家を建て替えて息子夫婦が住むようになり、その駐車場に息子の車と僕の車2台が駐車している。

  決して広くはないが2台が収まる横幅も縦幅も充分あるのだが、駐車場の前の川沿いの道幅が3m強しかなく、車の出し入れは斜めに回り込むしかない。特に駐車場に入れる時、もう一台の車や前方のガードレール、家のクーラー室外機など接触しないよう何度もハンドルの切り替えをしないといけない。

  結構、技術が要るのだ。3ナンバーの中でも車の全長や車幅が小柄な方のRX-8でもこうなのだから、普通のセダンでは無理だろうと思う。もっとコンパクトな車の方が出し入れが簡単になる。

  そんなことで、次の車はコンパクト・カーかなと思ったり、一層のこと、息子の車も下取りして貰って大きな車1台にしようかとも考えて、家族に相談した。

  まずカミサンの意見。「車車って言ったって、そんなに乗らないじゃない(実は12年で4万km)。平日は息子が乗らない(電車通勤)から必要な時は借りればいいでしょ。2台も要らないわよ」と言う。

  「だけど平日、息子の嫁さんが車で買い物や子供を病院に連れて行くことだってあるし、そういう時俺がゴルフに行ってて車がなかったら拙いだろ」と一応反論。「仮令買うにしても、歳も歳なんだから、もうスポーツ・カーとか派手な車は絶対やめてよ! 年相応の大人しい小型車かなんかでいいんじゃない」と、これでも大きな譲歩のご発言。

  息子の意見。「車は1台より2台あった方が何かと便利だし、TPOに合わせて使い分けられるしね」と2台目も自分の物みたいな言い方で、2台保有に賛同した。

  一応、息子の嫁さんにも聞いてみた。「いえいえ、どうぞお義父様がお決めになってください」。ただ、続けて、「M君(息子の名前)が、お父様が新車を買われると聞いて、早速、これがいい、あれがいいってネットで調べていました」と来た。あいつ自分の車を買うんじゃないのに。誰に似たのか息子は大の車好きなのだ。

  大阪に赴任していた時は、営業で1日200km車を運転していたので、社有車を含めて沢山の車種を経験していた。コンパクト・カーに決めて彼と候補を絞り込んだ。トヨタ・アクア、ビッツ、それにスズキ・スイフトの3車種が最終候補となったが、息子はスイフトが良いと言う。

  コンパクト・カーには珍しくターボ車があるからだと言う。息子はネットで調べていて、このスイフト・ターボに勝手に惚れ込んだようだった。早速次の日曜日に彼と一緒に近くのスズキ・ディーラーに行くことにした。息子を連れて行ったのは、新車試乗させて貰って、いろいろな車を乗った経験に照らして、スイフトの感想を聞きたかったからだ。

  試乗してみた。息子と僕で交代で運転した。馬力ではRX-8に及ぶべくもないコンパクト・カーだが、ターボだけあって、上り坂でアクセルを踏み込んだ時の加速は遜色ない。1000㏄の車なのにRX-8(2000㏄相当)並みに感じられたのだ(スズキはこのターボ車は1500㏄のエンジン並みと謳っているが)。

  この加速性能とレスポンスについては、息子と完全同意見だった。ターボはとてもいい。大変気に入ってしまった。そして、ターボ車なのに燃費20km(カタログ・ベース)も素晴らしい。

  但し、信号待ちのあと、青信号で発進する時、ゆっくり過ぎるのだが、これは急発進事故防止のためらしい。息子曰く「今の車はみんなそうだよ」。そうなのか。センターラインをワザと踏んでみる。案内書通りに警告音が鳴った。居眠り防止用の安全装置だな。他にもふらつき警告とかバック・カメラによる車両後方の画像だの12年前の車に比べるとかなり進化していると感じた。

  試乗からディーラーに戻った時、既に心の中でスイフトに決めていた。アクアもビッツも、ターボ車などないからだ。値段的にも、スイフトの方が少し廉価だった。

3

0 comments

コメンはありません。

下記のフォームへの入力が必要となります。

コメント欄